食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04940160149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分アシュラム(アシュラムナトリウム塩誘導体を評価)のリスク評価のピアレビューを公表
資料日付 2018年4月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月20日、農薬有効成分アシュラム(アシュラムナトリウム塩誘導体を評価)のリスク評価のピアレビュー(2018年4月20日、23ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5251)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州議会及び理事会規則(EC)(以下「規則」)No 1107/2009第7条に従って、報告担当加盟国(Rapporteur Member State(RMS))の英国は2013年12月19日、UPL Europe 社から有効成分アシュラムナトリウム塩(asulam-sodium)の承認申請を受領した。同社は残留基準値(MRLs)の申請書も提出している。英国による評価報告書案の提出後、2016年7月6日、ピアレビューを開始したが、いくつかの代謝物に係る更なる情報を入手することが必要であることが明らかになったため、英国は、ほ乳類毒性及び残留物に係る項の改訂版評価報告書案を提出するよう要求された。2017年11月、改訂版評価報告書案が提出され、EFSAは加盟国に対して書面による意見提出を求めた後、ほ乳類毒性及び残留物の領域での専門家協議を開催した。
 本報告書は、申請者の提案のとおりアシュラム(アシュラムナトリウム塩誘導体として評価)のほうれんそう及びチューリップ、ヒヤシンス及びゆりの球根生産に係る除草剤としての代表的な使用の評価に基づいて結論付けられている。MRLsはほうれんそうで評価されている。
 EUで提案されている代表的な使用に基づくアシュラムナトリウム塩の使用は、標的の雑草に対して除草剤として有効であるとの結果がでている。
 一方、アイデンティティ、物理的及び化学的性質、及び分析手法の領域については、独立した研究所の確認を含む、植物の残留モニタリング手法の追加的確認のデータギャップが特定された。
 ほ乳類毒性及び非摂食由来ばく露の領域については、アシュラムにばく露した種で観察された甲状腺ばく露のヒトへの関連性について結論付けるために更なるデータが必要である。この結果によっては、内分泌かく乱の可能性の観点から更に検討が必要になるかもしれない。入手可能な遺伝毒性試験、甲状腺発生毒性試験及び皮膚毒性試験についてデータギャップが特定されている。
 残留物の領域では、加工ほうれんそう食品の追加的な残留データ、貯蔵中の安定性に関する入手可能な処置試験での残留レベルを確認するための情報、及び輪作作物の残留物に係るデータのデータギャップが特定された。これらの条件は、アシュラムより高い効力を持つと考えられるスルファニルアミド及びその化合物の確かな消費者リスク評価の最終決定に影響を与えている。
 環境運命及び行動に係る入手可能なデータは、代表的な使用に対するEUレベルでの必要な環境ばく露評価を実施するのに十分であるが、表層水が飲用水として利用される場合、表層水に存在する可能性のある残留物の性質への水処理工程の影響に関する情報が欠落している。その結果、飲用水の消費による消費者リスク評価は最終決定ができなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5251