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資料管理ID syu04930500164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、菜食主義者と非菜食主義者のESBL産生細菌保菌に関する研究報告を公表
資料日付 2018年5月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は5月1日、菜食主義者と非菜食主義者のESBL(基質特異性拡張型βラクタマーゼ)産生細菌の保菌に関する研究報告を公表した。
1.RIVMは菜食主義者と非菜食主義者の耐性菌の保菌に関する調査を実施した。この調査はESBL産生細菌(ESBLs)のみに着目しており、定期的に肉を喫食する者(少なくとも週に3回)が、菜食主義者に比べてESBLsをより多く保菌しているということはないことが明らかになった。つまり、肉を喫食する者はESBLsの保菌者となるリスクが高いというわけではない。
2.本調査によって、アフリカ、中南米、アジア、南/東欧州へ渡航した被験者は、そうでない被験者と比べESBLsをより多く保菌していることが明らかになった。また、調理前にほとんど又は全く手を洗わなかった被験者は、そうでない者に比べESBLsをより多く保菌していた。
3.オランダ人の5%が腸内にESBLsを保菌している。通常発症していないが、耐性菌の感染症の治療はより困難である。
4.ESBLsを保菌する経路は、ヒト、環境、動物との接触、動物性食品を含めた食品など様々である。鶏肉は最もESBLsに汚染されることから、肉の喫食はESBLs保菌の重大なリスク要因であると推定された。現在のRIVMの調査結果はこの推定どおりではないと示している。しかし、ヒト及び動物における抗生物質の適正使用及び使用制限は薬剤耐性を減少させるために不可欠である。
5.本調査では完全菜食主義者、菜食主義者、ペスクタリアン(魚類は食べる菜食主義者)、肉を喫食する者について、糞便中のESBLsを調査した。被験者は1641人で、ESBLsを保菌するリスク要因についての詳細な質問事項に回答した。動物との接触、渡航歴、特定の医薬品の使用、入院歴が質問事項に含まれる。
 当該報告書「Onderzoek naar ESBL- producerende bacterien onder vegetariers en niet-vegetariers(46ページ、オランダ語)」は以下のURLから入手可能。
https://www.rivm.nl/dsresource?objectid=f1fcb055-355b-4c45-8f70-6a6dcb2b5e59&type=pdf&disposition=inline
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/dsresource?objectid=f1fcb055-355b-4c45-8f70-6a6dcb2b5e59&type=pdf&disposition=inline