食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04930480450
タイトル Eurosurveillance:「2016年英国におけるミックスサラダリーフに関連する全国的な志賀毒素産生性大腸菌O157:H7集団感染」
資料日付 2018年5月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 23
, Issue 18
, 03/May/2018)に掲載された論文「2016年英国におけるミックスサラダリーフに関連する全国的な志賀毒素産生性大腸菌O157:H7集団感染(National outbreak of Shiga toxin-producing Escherichia coli O157:H7 linked to mixed salad leaves
, United Kingdom
, 2016)、著者Maya Gobin(Public Health England
, 英国)ら」の概要は以下のとおり。
 ここでは、2016年5月31日から6月29日までに英国で165人の患者を出した腸管出血性大腸菌O157による大集団感染について調査した。他国では関連する症例の報告はない。患者は女性(n=128)及び成人(n=150)が優占しており、66人が入院歴があり、9人が溶血性尿毒症症候群の特徴を呈していた。
 一連の疫学調査(症例-対照、症例-症例、原材料ベース及び現場ベース調査)及び供給チェーン調査から、供給業者A由来のミックスサラダリーフが集団感染の媒介として作用した可能性が高いことが示された。全ゲノムシークエンス解析(WGS)法によって地中海由来の菌株との関連が示されたことから、供給業者Aにイタリアから輸入したサラダ用葉菜類の流通を止めるよう要請するため集団感染管理チームにWGSの結果が通知された。
 供給業者Aのサラダリーフ検体の微生物調査結果は陰性であった。得られた証拠からイタリア産のレッドバタビアが媒体となった可能性が最も高いと示されたが、汚染源及び汚染された構成葉菜類を特定することはできなかった。志賀毒素産生性大腸菌サーベイランス及び診断のばらつきが、英国以外の症例の検出を妨げることになっている可能性があり、より大規模な標準化の必要性が明らかになった。WGS法は調査を絞り込むのに有用であるが、欧州全体をより広く網羅するためにその可能性を最大化する必要がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2018.23.18.17-00197