食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04930190149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、ティーツリーエキスの農薬リスク評価に関する技術報告書を公表 |
資料日付 | 2018年4月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は4月23日、ティーツリーエキスの農薬リスク評価に関する技術報告書(2018年4月5日承認、48ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2018.EN-1407)を公表した。概要は以下のとおり。 ティーツリーエキスは、ティーツリー(フトモモ科コバノブラシノキ属の常緑植物、学名elaleuca alternifolia)の葉及び小枝の末端部分を蒸気蒸留によって得られる精油である。 精油は、精油の15成分の最大値及び最小値を定めている国際標準化機構(ISO)4730:2004メラルーカ精油、テレピネン4オール(ティーツリーオイル)」(ISO4730 2017改定)の条件に従わなければならない。ティーツリーエキスは、様々なモノ及びセスキテルペン(mono-and sesquiterpenes)、並びに芳香族化合物を含む。ティーツリーエキスの個別テルペンの天然成分は、使用されるティーツリー、気候、葉の浸軟、葉齢、及び蒸留時間によって大きく変動する可能性がある。 代表的な製剤は、ティーツリーオイルを660g/kgを含むティモレックス(Timorex)である。評価対象は、ジャガイモ、ニンジン、ハーブ、キュウリ、スイカ、トマト、コショウ、及び観賞用植物に殺菌剤としてスプレー散布による使用である。 毒性学的試験に使用されたバッチは技術仕様書を支持している。しかしながら、技術仕様書の個別の不純物の毒性学的妥当性には適切な言及がなされていないため、それらの毒性への潜在的な影響は評価できない。この観点から、二次的確認データの要件には対応されていない。ティーツリーエキスが遺伝毒性である可能性は低いが、他の毒性学的エンドポイントについてさらに議論する必要がある。 睾丸、精子、及び副睾丸に有毒作用が観察されていることから、内分泌を介した作用機序は除外できない。ラットの90日間の飼料の毒性試験におけるオスの生殖器系に観察された有害作用、及びラットの発生毒性試験における母体に毒性がある下での発生毒性(骨格変異の発生率の増加)のため定めた30mg/kg体重ラットの無毒性量(NOAEL)を根拠にして、許容一日摂取量(ADI)を0.03mg/kg体重/日とするコンセンサスが得られた。 ティーツリーエキスが代表的な使用に従って使用されたときに、モニタリング及びリスク評価を行うための残留の定義を得るための植物代謝試験、及び検討されている作物の残留の定義に含まれる関連化合物の規模に対応するための十分で許容し得る残留試験のデータギャップが特定された。ジャガイモ、ニンジンへの代表的な使用を考慮に入れて、また、リスク評価のための植物残留の定義がないことから、家畜の飼料由来摂取量を計算し、家畜由来食品における重要な残留の潜在的な発生を評価することはできない。提出された確認データは、総合的な消費者栄養リスク評価を行うのに十分ではなかった。 信頼できる試験では、ティーツリーエキスの生物学的下水処理に使用される生物への毒性は低いことを示している。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1407e |