食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04920400450 |
タイトル | Eurosurveillance:「2016年5月、ドイツにおける未殺菌山羊乳及びチーズによって感染したダニ媒介性脳炎の2症例クラスター」 |
資料日付 | 2018年4月12日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance (Volume 23 , Issue 15 , 12/Apr/2018)に掲載された論文「2016年5月、ドイツにおける未殺菌山羊乳及びチーズによって感染したダニ媒介性脳炎の2症例クラスター (A cluster of two human cases of tick-borne encephalitis (TBE) transmitted by unpasteurised goat milk and cheese in Germany , May 2016)、著者SO Brockmann(Public Health Office , District of Reutlingen , ドイツ)ら」の概要は以下のとおり。 2016年5月にドイツ、バーデン=ヴュルテンベルグ州の一地方において、1つの山羊農場由来の未殺菌乳及びチーズに関連するとみられるダニ媒介性脳炎(TBE)の2症例が血清学的に確認された(TBEウイルス(TBEV)に対する血清中のIgM及びIgE抗体陽性)。同地方でこれまでにTBEが発生したことはなかった。集団感染調査で、32人の山羊乳製品の摂取者が特定され(購入者29人、農場従業員1人、農場主2人)、このうちの誰も摂取後3~8週間はTBEVに対するIgM抗体を持っていなかった。同州の届出のあったTBE 27症例のうち、この疑いのある農場由来の未殺菌山羊乳やチーズを摂取したと報告した人はいなかった。 異なる18のバッチ由来のチーズ22検体のうちの5検体が、TBEゲノムについてRT-qPCR陽性の結果となり、5検体中の2検体からウイルスの分離が確認されたことから、チーズでのTBEVの生存能力が示された。 山羊45頭中の9頭でTBEV抗体の中和が起きており、その内の2頭は高力価であったことから、最近の感染が示唆された。マダニ412匹のうちの1匹がRT-qPCR陽性で、そのマダニから抽出された核酸のE遺伝子のシークエンス解析によってTBEVが確認された。 マダニとチーズの系統樹解析によってE遺伝子のアミノ酸相同性が100%であること、及びスイス及びオーストリア由来のTBEV株と近縁であることが示された。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | Eurosurveillance |
情報源(報道) | Eurosurveillance |
URL | https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2018.23.15.17-00336 |