食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04910320149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料中に存在するモニリホルミンが関連するヒト及び動物の健康影響に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2018年3月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月2日、食品及び飼料中に存在するモニリホルミンが関連するヒト及び動物の健康影響に関する科学的意見書(2017年11月21日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 モニリホルミン(MON)は、主にフザリウム属菌により産生される低分子かび毒(マイコトキシン)の一種で、主に穀物中に存在する。 実験動物及び家畜における毒性及びトキシコキネティクスに関する入手可能な限定的な情報からは、MONによる主な有害影響として血液毒性及び心毒性が示されている。 MONはin vitro試験では染色体異常の原因となることが示されているが、in vivo試験では遺伝毒性データも発がん性データも特定されなかった。 毒性に関する入手可能なデータが限定的であることから、ヒトへの急性又は慢性の健康影響に基づく指標値 (HBGV:health-based guidance value)を設定することはできなかった。 ラットでの亜急性毒性試験で得られた心毒性に関する無毒性量(NOAEL)である6.0mg/kg体重と、食事経由急性ばく露推定のアッパーバウンド(UB)との間のばく露マージン(MOE)は、4 ,000~73 ,000であった。豚での28日間毒性試験で得られた血液学的ハザードに関する最小ベンチマーク用量の信頼下限(5%の応答-BMDL05)である0.20mg/kg体重/日と、ヒトにおける食事経由慢性ばく露推定との間のMOEは、370~5 ,000 ,000であった。 これらのMOEは、ヒトに対する健康影響リスクは低いことを示しているが、不確実性は高いと考えられる。 家きん、豚及びミンクに関する入手可能な毒性データからは、現在の給餌慣行に基づく推定ばく露量の場合、これらの動物種に対する飼料中のMONへのばく露に由来するリスクは低い又は無視できると示された。 ハザード判定を行うのに適切な毒性データが特定されなかった他の動物種に関しては、EFSAの 「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、感受性は豚と同様である又はそれよりも低いと仮定して、リスクは低い又は無視できると考えた。 追加の毒性試験を複数行う必要があり、その結果如何では、ヒトに対するリスクに関する包括的な評価を行うために、食品及び飼料中に存在するMONに関する更なるデータ収集を行うことが推奨される。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.2903/j.efsa.2018.5082 |