食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04890350450 |
タイトル | Eurosurveillance:「2016年の欧州における食品媒介寄生虫の優先順位付け」 |
資料日付 | 2018年3月1日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance (Volume 23 , Issue 9 , 01/Mar/2018)に掲載された論文「2016年の欧州における食品媒介寄生虫の優先順位付け(Prioritisation of food-borne parasites in Europe , 2016 )、著者Martijn Bouwknegt(National Institute for Public Health and the Environment , オランダ)ら」の概要は以下のとおり。 1.背景及び目的:優先順位を決定することは公衆衛生従事者にとって困難な業務である。これに関与する保健従事者の支援及び国連食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)の助言に従い、欧州及び欧州に含まれる地域で重要な食品媒介寄生虫を順位付ける目的で、欧州の寄生虫学者35名が2016年2月8~12日の学術会議に参加した。 2.手法:欧州臨床微生物学及び感染症学会で用いられている欧州地域に従って、各国が各地域に分けられた。ここでは結果の比較のためにFAO/WHOと同様の多基準決定分析手法を、又、より地域代表性を示すために修正版を用いた。予め定義された決定方法を用いて、25の食品媒介寄生虫がサブグループで採点された。 3.結果:欧州全体としては、エキノコックス・マルチロクラリス(Echinococcus multilocularis)が第1位、次いでトキソプラズマ・ゴンディ(Toxoplasma gondii)及びトリヒナ・スピラリス(Trichinella spiralis)となった。地域別では、北欧及び東欧においてはE. multinocularisが最も高く、南西欧及び南東欧ではE. granulosus、西欧ではT. gondiiがそれぞれ第1位であった。アニサキス(Anisakidae)は世界では17位であるが、欧州各域のそれぞれ上位10位内に入っていた。対照的に、有鉤条虫(Taenia solium)は世界的にはトップであるが、欧州では10位となった。 4.結論:欧州において重要な食品媒介寄生虫は世界的に重要な寄生虫とは異なっていたことから、対象を絞ったサーベイランス体制、介入策、及び世界と欧州とでは異なる防備計画が求められる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | Eurosurveillance |
情報源(報道) | Eurosurveillance |
URL | http://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2018.23.9.17-00161#abstract_content |