食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04860550149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、慢性消耗性疾患(CWD)に係る科学的意見書(II)を公表
資料日付 2018年1月17日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月17日、慢性消耗性疾患(CWD)に係る科学的意見書(II)を公表した(59ページ、2017年12月6日採択)。
 欧州委員会(EC)はEFSAに対し、慢性消耗性疾患(CWD)を2部構成で科学的意見を求めた。第1部は、サーベイランス、動物衛生リスクに基づく措置及び公衆衛生リスクに関するもので、2017年1月に公表された。当該意見書(第2部)では、残りの委託事項、即ち「CWDの診断手法に関する2004年6月のEFSA意見書の結論及び推奨事項は依然として有効か?そうでなければ、更新版を提供すべきである」及び「シカ科動物におけるCWDに関する欧州連合(EU)での調査結果に関する2010年のEFSA意見書の結論を、EUでのシカ科動物集団での発生に関して更新する」に取り組んでいる。
 北米における公式の迅速検査の能力に関するデータは包括的ではなく、牛及びめん羊用の伝達性海綿状脳症サーベイランスに用いられる法定検査で得られるデータに比べて劣っている。得られたシカ科動物での迅速検査の能力を直接比較できるようなデータはない。
 ノルウェーでは、Bio-Rad TeSeETM SAP試験、免疫組織化学的検査及びウエスタンブロット法を用いて、トナカイ、ヘラジカ及びアカシカの症例を検出した。各動物の脳幹及びリンパ組織の両方を検査することでサーベイランス精度の向上が示された。以前のEUでの調査が不十分なため、欧州での疾病発生の可能性に関する推定は信頼性に乏しかった。結果として、ノルウェーで疾病が検出され、同国で相当な検査努力が始まるまで、欧州での検査活動は低調であった。
 得られたデータからは、EUでCWDが広範囲に発生してはいないとする結論を支持も反論もしない、また、調査が実施される前の欧州に当疾病が存在したとの可能性は排除しないことが示された。ノルウェーではCWDが10年以上前から定着していたかもしれないということは妥当と考えられる。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5132/pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5132