食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04850200294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、国際的に流通しているフランスの乳児用調製乳に関連するサルモネラ・アゴナ集団感染の情報を公表 |
資料日付 | 2017年12月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は12月22日、国際的に流通しているフランスの乳児用調製乳に関連するサルモネラ・アゴナ集団感染についての情報を公表した。概要は以下のとおり。 フランスの保健当局は2017年12月2日、Salmonella Agona株に感染した6か月未満の乳児症例の増加を確認した。その後の調査で、フランスのラクタリスグループ(Lactalis NutritionSante group)によって製造された乳児用調製乳に関連するS. Agona集団感染の発生を確認した。 12月21日現在、フランス各地における6か月未満の乳児の間で、S. Agona感染確定症例35例が確認されている。乳児16人が入院したが、全員が完全に回復し、死亡症例は報告されていない。 この集団感染は、特別な処方が必要である乳児向けに考案された製品を含む4種類の乳児用調製乳の摂取に関連していた。12月10日、ラクタリス社は、2017年2月15日から現在までに製造された600以上のバッチ(7 ,000トン以上)に及ぶ該当製品を回収した。該当する乳児用調製乳製品は、50以上の国及び地域に国際的に流通している。 ラクタリスグループは2017年12月21日、2017年2月15日以降にクラオン工場で製造或いは包装した全ての乳児製品及び栄養製品を含めた新たなリコールを実施した。この拡大リコールに含まれる製品の流通を追跡する取り組みが進行中であり、それらが特定されるよう、国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)を通じて、被害が発生した国々と連絡をとっている。 フランス当局は、2017年2月15日以降にラクタリスグループが製造した幾つかの乳児用調製乳製品の売買及び輸出の停止とリコールを命じた。 2017年12月15日現在、リコールされた乳児用調製乳製品は次の48の国(フランスを含む)及び地域に輸出された。アフガニスタン、アルジェリア、アンドラ、バーレーン、バングラデシュ、ブルキナファソ、カンボジア、カメルーン、中国、コンゴ、キプロス、コートジボワール、フランス、ガボン、ジョージア、ギリシャ、ギニア、ハイチ、香港特別行政区(中国)、イラク、コソボ、クウェート、レバノン、マダガスカル、マリ、モナコ、モロッコ、オランダ、パキスタン、パラグアイ、ペルー、カタール、ルーマニア、サウジアラビア、セルビア、セーシェル、スロベニア、スペイン、スーダン、スイス、台湾(中国)、トーゴ、トルコ、ウクライナ、アラブ首長国連邦、ベトナム、イエメン、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国。この製品は、フランスの海外領土及び海外県にも流通している。 INFOSAN事務局は、フランスのINFOSAN緊急連絡窓口と緊密に協力して、欧州連合(EU)外の受益国のINFOSAN緊急連絡先(及び各国政府の担当部局)に関連する流通の詳細情報を提供しており、それらの調査、リコール及びリスク管理措置を促進している。EU内の各国には、欧州の食品・飼料早期警戒システム(RASFF)を通じて直接情報が提供されている。 乳児用調製粉乳は無菌製品ではない。サルモネラ属菌は生の製品材料に広く存在しており、厳しい乾燥条件下でも長期間生存することができる。 ぬるま湯で調製乳を作製すると、サルモネラ属菌の初期の低度の汚染から急速な生育、増殖が可能になり、次いで乳幼児の重症疾患及び集団感染を引き起こす可能性がある。 消費者は、オンラインで入手可能な乳児用調製粉乳の安全な調製、保管及び取り扱いに関する国際連合食糧農業機関(FAO)/WHOガイドラインに従うことが推奨される。 影響を受けた調製乳の代替品がない場合、乳児に与える前に、準備した調製乳を70℃で2分間加熱し、37℃に冷却することをフランス当局は推奨している。これによりサルモネラ属菌も不活化されると考えられる。 これは適切な代替品が見つかるまで、暫定的で実用的な解決策として使用可能な方法である。 乳児用調製粉乳の安全な調製、保管、使用に関するガイドラインは、以下のURLから入手可能。 http://www.who.int/foodsafety/publications/powdered-infant-formula/en/ |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | http://www.who.int/csr/don/22-december-2017-salmonella-agona-infections-france/en/ |