食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04830550508
タイトル スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)、報告書「公衆衛生及び中毒2016年」を公表
資料日付 2017年11月16日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)は11月16日、報告書「公衆衛生及び中毒2016年」を公表した。概要は以下の通り。
 2016年1月1日時点のバスク州の人口は2
,171
,886人である。
1.食品媒介感染症
(1) ボツリヌス症:ビスカヤ県で1人が報告され、自家製保存食品の喫食と関連づけられた。
(2) リステリア症:40人が報告された。妊婦及び新生児の症例の報告はなく、62.5%が男性、平均年齢は77歳であった。1人を除いた全ての患者に糖尿病、心臓病又はがん等のリスク因子があった。95%の症例で入院が必要とされ、7人が死亡した。
(3) 細菌性赤痢:42人が報告され、そのうち45%は流行地域に滞在歴があった。
(4) 志賀毒素産生大腸菌(STEC)又はベロ細胞毒素産生大腸菌(VTEC)感染症:24人が報告され、そのうち54%が15歳未満であった。
(5) A型肝炎:22人が報告され、そのうち95.5%はA型肝炎ワクチン未接種であった。41%は流行地域に滞在歴、18%は生鮮魚介類の喫食歴があった。
2. 集団食中毒
 バスク州では2016年に22件の集団食中毒が報告され、患者数は267人、うち13人が入院した。原因食品は卵及び卵製品5件、豚肉1件、魚1件、その他の食品1件、不明14件で、病原体はサルモネラ属菌10件、アニサキス1件、ヒスタミン/サバ科魚類による中毒1件、不明10件であった。
3. 伝達性海綿状脳症(TSE)
 TSE監視プログラムの枠組みで2016年に牛26検体、めん羊/山羊24検体が採取された。バスク州のと畜場でと畜された牛に牛海綿状脳症(BSE)陽性症例はなかった。
4. 薬剤耐性
 検査された抗菌性物質は、β-ラクタム系(アミノペニシリン系:アンピシリン、第三世代セファロスポリン:セフタジジム及びセフォタキシム)、カルバペネム系:メロペネム、アミノグリコシド系:ゲンタマイシン、キノロン系:シプロフロキサシン及びナリジクス酸、テトラサイクリン系:テトラサイクリン、チゲサイクリン、化学療法剤:スルファメトキサゾール及びトリメトプリム、アンフェニコール系:クロラムフェニコール、ポリミキシン系:コリスチン、マクロライド系:アジスロマイシン。
 食品からの分離菌株で検査された大腸菌43株は、感受性あり:18株、1種類の抗菌性物質に耐性:5株、2種類の抗菌性物質に耐性:4株、3種類の抗菌性物質に耐性:1株、4種類の抗菌性物質に耐性:4株、5種類以上の抗菌性物質に耐性:11株であった。
 食品からの分離株で検査されたサルモネラ属菌5株は、感受性あり:0株、1種類の抗菌性物質に耐性:2株、2種類の抗菌性物質に耐性:3株であった。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
情報源(報道) -
URL http://www.osakidetza.euskadi.eus/contenidos/informacion/informes_salud_publica/es_def/adjuntos/informe-SPyA-2016.pdf