食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04820540184
タイトル ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)、慢性消耗性疾患(CWD)に関する最新の意見書を公表(2/2)
資料日付 2017年9月30日
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分類2 --未選択--
概要(記事)  ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)は9月30日、慢性消耗性疾患(CWD)に関する最新の意見書を公表した。この意見書は、ノルウェー自然研究所(NINA)が管理するシカ科動物に関するポータルサイト「Hjorteviltportalen」で紹介された。概要は以下のとおり。

 5.結論

 不完全な種間バリアに関連する不確実性については、VKMが以前に出した2つの意見書の中で慎重に評価が行われ、人獣共通感染症である可能性は非常に低いと結論付けられた(2016及び2017年)。「非常に低い」という表現は、「非常に稀であるが排除できない」という意味である。

 公表されたデータでは、感染動物が外見上健康体であるときに筋肉組織には相当量の感染性プリオンが存在していたことが示されていたことから、高感度の手法が開発されるまで、疾病の発症前段階のトナカイの筋肉組織にもCWD感染物質が存在している可能性が高いと考えるべきである。従って、ヒトへのばく露抑制措置としての頭部/脊髄の除去は、他のプリオン病の場合と比べ、CWDプリオンに関しては効果は低いかもしれない。

 CWD陽性の発症前のオジロジカ由来の肉を経口投与された後のマカクザルのCWDへの感受性は、ヒトのばく露を抑制するための予防的及び先を見越した対策の必要性を強めた。現段階での知見では、CWDプリオンがヒトで発症する可能性を除外することはできないが、そのリスクは極めて低いとみられる。

 結論として、CWDの人獣共通感染症としてのリスクは、以前の評価と変わらず依然として極めて低いと考えられる。

 「CWDに関する最新の声明:ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)の生物学的ハザードに関するパネルによる意見書(VKM報告書2017:26)」(2017年9月30日、英語、11ページ)は以下のURLから入手可能。

https://vkm.no/download/18.25950e0715e84a118a6ec492/1506925175221/Statement%20CWD.pdf

 カナダの論文に関する記事は以下のURLから入手可能。

https://thetyee.ca/News/2017/06/24/Chronic-Wasting-Disease-Research/

 米国の論文に関する記事は以下のURLから入手可能。

http://cjonline.com/outdoors/sports/news/2017-06-20/new-study-suggests-humans-may-be-susceptible-chronic-wasting-disease
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)
URL http://www.hjortevilt.no/skrantesjuke-cwd/cwd-in-norway-english/