食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04810440149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新開発食品(NF)としての1-メチルニコチンアミドクロリド(1-MNA)の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2017年10月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月26日、規則(EC)No258/97に従って、新開発食品(NF)としての1-メチルニコチンアミドクロリド(1-MNA)の安全性に関する科学的意見書を公表した(16ページ、2017年9月20日採択)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会(EC)から要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、規則(EC)No258/97に従って提出されたNFの成分としての1-メチルニコチンアミドクロリド(1-MNA)の安全性に関する科学的意見を、加盟国により提起された科学的な性質についての意見と異論を考慮して述べるよう依頼された。1-MNAはナイアシン代謝の正常な下流産物としてヒト体内に自然に存在する物質である。パネルは、当該NFの組成、仕様、バッチ毎の可変性、安定性に関する情報は十分であると考える。申請者は1-MNAを食品サプリメント中に使用する予定で、一日当たり58mgを最大の摂取量として提案している。1-MNAには遺伝毒性はない。ラットにおける亜慢性試験において、非腺胃部の上皮変性が全ての投与レベルで観察された。投与量に応じて発生頻度は増加した。パネルは、ヒトの胃には非腺上皮がなく、この結果は毒性学的にはヒトと関連がないと考える旨を述べている。体重1kg当たり500及び1
,000mgの投与で、回復期間においても元に戻らない尿のpHの変化が報告された。この結果の有害性は考慮から外すことはできないため、パネルはこのラットの研究における基準点として250mg/kg体重を選択した。体重70kg及び58mg摂取の場合のヒトのばく露マージンは約300となる。パネルはニコチンアミドの上限量は、即ち成人一日当たり900mgであることに注目している。1-MNAはニコチンアミドの主たる代謝産物であることを考慮して、パネルは、食品サプリメントから58mgの1-MNAを摂取することでヒトに健康上の悪影響をもたらす可能性は低いと考える。パネルは当該NF、1-MNAは提案された用途と使用量の下では安全であると結論付ける。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.5001/pdf