食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04810270450
タイトル Eurosurveillance:「2016年のドイツにおける市販魚介類から分離されたVIM-1 カルバペネマーゼ産生大腸菌」
資料日付 2017年10月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(Volume 22
, Issue 43
, 26/Oct/2017)に掲載された論文「2016年のドイツにおける市販魚介類から分離されたVIM-1 カルバペネマーゼ産生大腸菌(VIM-1 carbapenemase-producing Escherichia coli isolated from retail seafood
, Germany 2016)、著者N. Roschanski(Freie Universitaet Berlin
, ドイツ)ら」の概要は以下のとおり。
 カルバペネムはヒトの治療薬の最終段階の抗生物質グループに属する。それゆえ、食料生産動物や環境中でのカルバペネマーゼ産生菌増加の現象が懸念され、また公衆衛生部門にとって重大な関心事となっている。
 本研究では、2016年にドイツの市販魚介類(二枚貝及びエビ)検体から分離された腸内細菌科細菌45株について、カルバペネマーゼ産生菌の存在をリアルタイムPCRを用いて調査した。
 地中海(イタリア)で採捕されたアサリ(Ruditapes philippinarum)から分離された大腸菌1株(ST10)は、カルバペネマーゼ遺伝子bla VIM-1をクラス1インテグロンの可変領域の一部に含んでいた。全ゲノムシークエンス法によって、インテグロンはフルオロキノロン耐性遺伝子qnrS1も含むTn3様トランスポゾンに組み込まれていることが示された。更に、基質特異性拡張型ベータラクタマーゼblaSHV-12及びAmpC遺伝子bla ACC-1のような耐性遺伝子もまた、この分離株に存在していた。bla ACC-1以外の全ての耐性遺伝子は1つのIncYプラスミド上に存在していた。
 これらの結果から、以前観察されたようにカルバペネマーゼ産生菌はフードチェーンに及んでおり、公衆衛生上の懸念が増加していることを確信する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2017.22.43.17-00032