食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04800290301 |
タイトル | 論評紹介:「食品接触材料のリスク評価における科学的課題」 |
資料日付 | 2017年9月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Environmental Health Perspectives (Vol.125 ,No.9 ,2017年9月)に掲載された論評紹介:「食品接触材料のリスク評価における科学的課題(Commentary , Scientific Challenges in the Risk Assessment of Food Contact Materials)、著者J.Muncke , T.Backhaus , O.W.Martin , A.M.Soto (Food Packaging Forum Foundation , スイス , Department of Biological & Environmental Sciences , University of Gothenburg , スウェーデン , Institute for the Environment , Brunel University London , 英国 , Department of Integrative Physiology and Pathobiology , Tufts University School of Medicine , Boston , 米国)ら」の概要は以下のとおり。 背景:食品接触製品(food contact articles:FCAs)は、プラスチック、紙、金属、ガラス及び印刷用インクを含む食品接触材料(food contact materials:FCMs)から製造される。化学物質は、FCAsから食品に、貯蔵、加工及び輸送中に移行する可能性がある。FCMsの安全性は、化学物質のリスク評価を用いて評価される。FCAsのリスク評価に対しては幾つかの課題が存在する。 目的:筆者らは、米国及び欧州における、FCMsのリスク評価の規制上の要件をレビューし、リスク評価におけるギャップを特定し、公衆衛生の保護の向上に対する条件を明らかにした。筆者らは、FCAsの安全性を向上させるため広く科学界において、討議を始めることを意図している。 考察:筆者らは、現在の規制は、エビデンスの評価に基づき、FCAs由来の化学物質のばく露に対する取り組みが不十分であると結論付けた。リスク評価は、現在、製造に使用されるモノマー及び添加剤に的を絞っているが、しかし、それらは、製造工程で生成する全ての化学物質を包含していない。化学物質の特定に関する情報の欠如、有害な特性の不十分な評価及びばく露のデータの欠落を含む、幾つかの要因が、数多くのFCMsの効果的なリスク評価を妨げている。企業は、幾つかの食品接触物質(food contact chemicals:FCCs)についての安全性を、公的機関のレビューなしに判断している。化学物質の幾つかの移行限度値は、標準的な分析法が入手不可能な(unavailable)ため、実施できない可能性がある。 結論:筆者らは、1)製造に対して限定された数及び種類の化学物質の承認、2)製造中又は製造後に生成する特定できない化学物質を含め、FCAsにおける化学物質の安全性評価の新規のアプローチの開発を推奨する。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Environmental Health Perspectives |
URL | https://ehp.niehs.nih.gov/ehp644/ |