食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04790740376
タイトル スコットランド食品基準局(FSS)、アプリコットの仁及びビターアーモンドの販売に関して最新の助言
資料日付 2017年9月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スコットランド食品基準局(FSS)は9月21日、アプリコットの仁及びビターアーモンドの販売に関して最新の助言を行った。概要は以下のとおり。
 FSSは、食品事業者に対して、アプリコットの仁及びビターアーモンドの販売に関する助言を行った。これは、欧州委員会(EC)規則EU2017/1237(規則(EC)No 1881/2006の改正)により、生のアプリコットの仁中のシアン化水素(HCN)に関する残留基準値(ML)20mg/kgが導入されたことを受けたものである。
 FSSが、生のアプリコットの仁は摂取すべきでないとの助言を以前にも行っているのは周知のとおりである。天然に存在するアミグダリン(シアン発生性配糖体の一種、シアン配糖体)という物質を含むからである。シアン配糖体の存在により、アプリコットの仁がヒトの腸内で消化される際にシアン化物が放出される。
 シアン化物は、吐き気、発熱、頭痛、不眠、喉の渇き、無気力、緊張感、関節・筋肉痛、血圧低下を引き起こす場合がある有害な化学物質である。極端な場合は致命的となる可能性がある。
 EC及び他の欧州連合(EU)加盟国による話し合いの結果、アプリコットの仁中のシアン化物について法的に管理することが合意されている。生の、未加工のアプリコット(ビター及びスイート)の仁中のシアン化水素酸に関する最大値として20mg/kgが設定された。当該基準値は、生のアプリコットを粉砕機で挽いた(milled)、砕いた(cracked)又はみじん切りにした製品(前述の規則で定めるもの)にも適用される。
 生の、未加工のアプリコットの仁(ビター及びスイート)は、シアン化合物の濃度が当該規則に適合しない限り、食用に販売してはならない。
 シアン化物を高濃度で含むことが分かっているビターアーモンド中のシアン化物に関しては、現在、20mg/kgの基準は適用されない。ビターアーモンドは通常は加工後のもののみを使用する又は家庭での加熱調理用で、生で摂取することはないだろうとの共通認識がある。しかし、生の仁が生での摂取用に販売されているのは明らかであり、ヒトに対する健康影響が示されていることから、通常の食品法に従い強化措置が取られる場合がある。
 食品事業者宛ての書簡(2ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.foodstandards.gov.scot/downloads/Update_on_advice_on_the_sale_of_apricot_kernels_and_bitter_almonds.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) スコットランド食品基準局(FSS)
情報源(報道) スコットランド食品基準局(FSS)
URL http://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/update-on-apricot-kernels