食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04780020301 |
タイトル | 論文紹介:「米国の住民におけるコメの摂食及び皮膚の扁平上皮細胞がん」 |
資料日付 | 2017年9月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Environmental Health Perspectives (2017年9月7日電子版)に掲載された論文「米国の住民におけるコメの摂食及び皮膚の扁平上皮細胞がん(Rice Consumption and Squamous Cell Carcinoma of the Skin in a United States Population)、著者A.Gossai , M. Karagas (Department of Epidemiology , Geisel School of Medicine at Dartmouth , 米国)ら」の概要は以下のとおり。 背景:コメは、既知の皮膚の発がん性物質であるヒ素を含んでいる。コメの摂食は、南アジアにおいてヒ素に関連した皮膚病変と関連しているが、皮膚病変と皮膚がんの関連は未だわかっていない。 目的:筆者らは、米国の住民において、コメの摂食が、尿中のヒ素濃度及び皮膚の扁平上皮細胞がん(squamous cell carcinoma:SCC)のリスクに寄与しているかどうかを調べることを目的とした。 方法:コメの摂食を、487人のSCCの症例群並びに462人の年齢及び性別の適合した対照群の症例対照研究の一部として管理された食品摂食頻度の質問表を使用して評価した。家庭の水道水及び尿検体中のヒ素濃度は、それぞれ、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)及び高分解能ICP-MSを使用して測定した。 コメの摂食頻度と関連したSCCのオッズ比(OR)は、ロジスティック回帰分析を使用し、年齢、性別及びカロリー摂取量を補正して推定した。 結果:いかなる種類のコメを摂食したと報告した集団は、コメを摂食しなかった集団よりも尿中ヒ素濃度はより高く、その関連は、家庭の水道水のヒ素濃度が1μg/Lを下回る集団の間で最も顕著であった。即ち、尿中の総ヒ素量の19.2%の増加(95%信頼区間(CI) ,5.0% ,35.3%)を示した。いかなる種類のコメの摂食は、コメを摂食しなかったと報告した集団と比べて1.5倍(95%CI ,1.1 ,2.0)高いSCCのオッズを示し、この関連は、家庭の水道水のヒ素濃度が1μg/Lを下回る集団の間で大きかった。 結論:コメの摂食は、米国において、特に相対的に低いヒ素へのばく露の飲用水を摂取する集団で、SCCの発症に関連している可能性がある。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Environmental Health Perspectives |
URL | https://ehp.niehs.nih.gov/wp-content/uploads/2017/09/EHP1065.alt_.pdf |