食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04770480149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、科学的意見書「山羊における伝達性海綿状脳症(TSE)への遺伝的抵抗性」を公表 |
資料日付 | 2017年8月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関1(EFSA)は8月10日、科学的意見書「山羊における伝達性海綿状脳症(TSE)への遺伝的抵抗性」を公表した(79ページ、2017年7月5日採択)。 定型スクレイピー抵抗性を推進する育種計画については、めん羊において現行の伝達性海綿状脳症(TSE)規則に定められたのと同様のものが山羊ではまだ制定されていない。欧州委員会(EC)はEFSAに対し、山羊におけるTSEへの遺伝的抵抗性に関する現在の知見について科学的意見書を要請した。山羊のPRNP(プリオンたん白質)遺伝子の対立遺伝子における定型スクレイピー抵抗性の証拠の重み及び強さの双方を考慮した評価ツールを開発し、関連する9つの選ばれた対立遺伝子に適用した。 欧州連合(EU)の山羊集団で自然発生することが知られている定型スクレイピー種に対して、K222、D146、S146対立遺伝子は、接種実験及び野外条件下の両方の場合において遺伝的抵抗性を付与すると結論付けるに当り、ツールを用いたところ、野外及び実験データの質並びに確実性は十分堅固であると考えられた。K222に関する証拠の重みは、D146及びS146対立遺伝子並びに2001年のめん羊でのARR対立遺伝子について現在得られている証拠よりも大きかった。 抵抗性種の育種は山羊における定型スクレイピー管理にとって効果的となり得ると考えられ、加盟国での群及び集団レベル双方において利用可能な選択肢となり得る。非定型スクレイピー及び牛海綿状脳症(BSE)への感受性、また健康形質や生産形質については、K222、D146及びS146の影響を評価するのに十分な証拠はない。EU加盟国の全域で飼育されている山羊でのこれらの対立遺伝子の分布は不均等であり、かつしばしば発生頻度が低い(<10%)。 この発生頻度の低さを考慮すると、選択圧を高くすることは遺伝的多様性に逆の効果をもたらすことがある。よって、どのような抵抗性育種プログラムであっても、希少種や小集団の飼育にいかなる否定的な影響が起こり得るかに特に注意を払い、EUレベルや調査された影響よりもむしろ加盟国単位で開発するべきである。 当該意見書は以下のURLから入手可能。 http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4962/pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4962 |