食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04760590344 |
タイトル | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、動物におけるカルバペネム耐性の予防及び管理に関する意見書を発表 |
資料日付 | 2017年7月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は7月11日、動物におけるカルバペネム耐性の予防及び管理に関する意見書を発表した。 カルバペネム耐性菌(CPR)はほぼ全てのβ-ラクタム系抗生物質に非感受性である。更にカルバペネム耐性は他の最終手段の抗生物質へも耐性である多剤耐性菌によく観察される。 カルバペネムは動物の治療での登録はされていないとしても、自ら評価を実施した本意見書によって、カルバペネム耐性は明確な原因を挙げることができずに動物(家畜動物及び愛玩動物)体内の細菌において散発的に報告されているという事実に注目したいと考えた。カルバペネム耐性菌(CPR)が動物の細菌叢の一部であるとしたら、この様な細菌即ち耐性遺伝子はフードチェーン又は動物と直接接触することによってヒトに感染し、治療ができなくなるリスクがある。 動物及びヒトへのリスクを抑制するために、AFSCA科学委員会は動物におけるCPRの監視の重要性に注目した。CPRがフードチェーンに発生した場合に増殖をできるだけ迅速に抑制するための管理措置についていくつか提案をした。 本意見書は、科学文献の入手可能なデータ、ベルギーの現在のCPR監視プログラムの結果、専門家の意見に基づいている。 欧州以外の国において、CPRが動物に普及していることが明らかになる兆候が増加している。更に一部の国ではCPRは集約的畜産の対象となった動物に発見されることが明らかになった。 カルバペネム耐性菌は下記の様に動物に感染し広がる可能性がある。 ・動物へカルバペネム投与した結果、動物体内で耐性菌株が選択される。 ・動物とヒトとの直接的な接触によってヒトから動物への耐性菌株が感染する。 ・環境中の感染(主にヒトが原因である)を介し、動物へカルバペネム耐性が侵入する。 侵入の予防に関して動物(現在すでに禁止されている家畜動物と同様に愛玩動物)へのカルバペネム系の抗生物質の投与を全面的に禁止することを強く推奨する。また、カルバペネム耐性の共選択又は交差選択をできるだけ避けるために、動物への抗生物質投与の全般的な抑制を強いる政策が必要である。また、動物へのCPRの侵入で起こり得るリスクに関しては、CPRを保有している又はリスクの高い感染者及びCPRが土着化している地域への渡航者と接触した動物の所有者及び飼育係に注意を呼びかけることが重要である。 監視に関しては、動物及び動物由来食品について、選択培地を用いた指標菌の薬剤耐性のモニタリングの間にカルバペネム耐性の現行のスクリーニングを継続することを推奨する。CPRを検出したと思われる場合に通知するように研究所を促したり、毎年の調査をするよう推奨する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ベルギー |
情報源(公的機関) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA) |
情報源(報道) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA) |
URL | http://www.favv-afsca.fgov.be/comitescientifique/avis/2017/_documents/Avis14-2017_SciCom2016-08resistanceauxcarbapenemes.pdf |