食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04730140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としての亜硝酸カリウム(E 249)及び亜硝酸ナトリウム(E 250)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2017年6月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月15日、食品添加物としての亜硝酸カリウム(potassium nitrite)(E 249)及び亜硝酸ナトリウム(sodium nitrite)(E 250)の再評価に関する科学的意見書(2017年4月5日採択、157ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2017.4786)を公表した。概要は以下のとおり。
1.「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、食品添加物として使用した場合における亜硝酸カリウム(E 249)及び亜硝酸ナトリウム(E 250)の安全性を再評価した科学的意見を提示した。
2. SCF(訳注:食品科学委員会)(1997)及びJECFA(訳注:食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議)(2002)が設定した許容一日摂取量(ADIs)は、それぞれ0~0.06mg/kg体重/日及び0~0.07mg/kg体重/日であった。
3. 利用可能なデータは、硝酸ナトリウム及び硝酸カリウムのin vivo遺伝毒性の可能性を示さなかった。総合的にみて、また、発がん性試験の陰性結果を踏まえ、利用可能な動物を用いた反復投与毒性試験から亜硝酸塩(nitrite)自体のADIを算定することは可能である。
4. ANSパネルは、ヒト及び動物において観察されたメトヘモグロビン(methaemoglobin)濃度の上昇がADIの算定に用いる関連する影響であると結論づけた。ANSパネルは、BMD(訳注:ベンチマークドーズ)法を用いて、亜硝酸イオンのADIを0.07mg/kg体重/日と算定した。食品添加物としての亜硝酸塩の用途に起因する亜硝酸塩の一般人口集団へのばく露量は、小児の高パーセンタイル値におけるADIの僅かな超過を除き、このADIを超えなかった。ANSパネルは、ADIの亜硝酸塩類の摂取時に生成されるNDMA (訳注:N-ニトロソジメチルアミン)の理論上の計算に基づき、亜硝酸塩類に由来するニトロソアミン類(nitrosamines)の内因性生成量を評価し、MoE(訳注:ばく露マージン)を10
,000超と推定した。ANSパネルは、食肉製品中の外因性ニトロソアミン類へのMoEは全ての年齢層の高ばく露群において10
,000未満であると推定した。系統的レビューの結果に基づき、認可されている使用濃度で添加した亜硝酸塩から生成されるニトロソアミン類を、外因性の亜硝酸塩を加えることなく、食品基質から見出されたものから明確に識別することはできなかった。疫学研究においては、(i)食事経由の亜硝酸塩と胃がん、(ii)加工食肉由来の亜硝酸塩と硝酸塩(nitrate)を組み合せたものと大腸がんを結び付けるエビデンスもあった。前もって形成されたMDMAと大腸がんを結び付けるエビデンスがあった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4786/pdf