食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04710690149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、海洋性二枚貝及び腹足類に存在するテトロドトキシン(TTX)及びTTX類縁体による公衆衛生リスクに関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2017年4月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は4月20日、海洋性二枚貝及び腹足類に存在するテトロドトキシン(TTX)及びTTX類縁体による公衆衛生リスクに関する科学的意見書(2017年3月15日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 EFSAの「フードチェーンの汚染に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、入手可能な文献に関してレビューを行ったが、種々の文献レビューで言及されている、ヒトの最小致死量2mgの裏付けを見い出せなかった。 ヒトでのある事例では、4μg/kg体重に相当する0.2mgの用量で深刻な影響が見られたとある。しかし、それらの研究における実際のばく露に関する不確実性を考慮すれば、当該用量の急性参照用量(ARfD)導出への使用は排除することになる。 代わりに、マウスでの急性経口毒性試験で、無気力状態(apathy)が観察されなかったTTX用量25μg/kg体重を基に標準不確実係数100を適用して、TTX及びその類縁体に適用されるグループARfDである0.25μg/kg体重が導き出された。 類縁体の推定相対力価はTTXのそれと比べて低いと推測されるが、不確実性の程度は高まると考えられる。 EFSAに提出された汚染データ及び報告された摂取日数のみを基に、算出された平均ばく露量及び95パーセンタイル値(P95)ばく露量は、それぞれ0.00~0.09及び0.00~0.03μg/kg体重であった。二枚貝を400gという一人前の分量を多めにした場合、更にはTTX汚染のP95値を用いた場合、カキを除き、ばく露は全ての消費者集団において当該グループARfD以下であった。 一人前の分量を400gと多めを基準とした場合、44μgTTX当量/kg貝肉以下の濃度ではヒトに対する有害な影響をもたらすとは考えられなかった。 TTX及びその類縁体の特定及び定量化には、液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC-MS/MS)法が最適であり、定量限界値(LOQ)は、0.1~25μg/kgである。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4752/full |