食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04650220450 |
タイトル | Eurosurveillance:「2014~2015年夏季に発生した欧州の複数国における渡航関連のサルモネラ・チェスター集団感染症」 |
資料日付 | 2017年2月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance (Volume 22 , Issue 7 , 16 February 2017)に掲載された論文「2014~2015年夏季に発生した欧州の複数国における渡航関連のサルモネラ・チェスター集団感染症 (Multinational outbreak of travel-related Salmonella Chester infections in Europe , summers 2014 and 2015)、著者L Fonteneau (the French national public health agency , フランス)ら」の概要は以下のとおり。 2014~2015年に欧州の6か国においてモロッコに渡航歴のあるSalmonella enterica serotype Chester感染症例数の増加が欧州疾病予防センター(ECDC)に通知され、疫学調査及び微生物学的調査が実施された。更に、疫学調査では2014年の複数の国での症例の特性解析情報を収集し、モロッコに同年旅行したフランスのサルモネラ症患者を含む合致した症例対症例研究(case-case study)を組み入れた。関連性の定量化に単変量条件ロジスティック回帰解析が用いられた。微生物学的調査には、さまざまな年と場所で分離されたS. Chesterの臨床及び非ヒト分離株の全ゲノムシークエンシング(WGS)解析が含まれた。 計162症例は、大部分がフランスで、次いでベルギー、オランダ、スペイン、デンマーク、スウェーデンからの報告であり、女性は86人(53%)であった。国別の平均年齢は3~38歳であった。S. Chester感染症例の多くがレストランで食事をし、モロッコの海岸を訪れていた。WGS結果は5つの多座シークエンス型(ST)を示し、分析された153分離株中の96株が、新たなSTであるST1954に相当する明確なグループに分類された。96分離株のうち46株(48%)は、食品あるいはモロッコから帰国した患者からのものであり、プラスミド上にqnrS1又はqnrB19遺伝子のいずれかを持つ2つの型のプラスミドを保有していた。 このモロッコへの渡航に関連する欧州規模の集団感染は、多剤耐性S. Chester株によって汚染された複数の食品を媒介した複数の感染源を持つ集団感染であるとみられた。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | Eurosurveillance |
情報源(報道) | Eurosurveillance |
URL | http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=22717 |