食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04600390470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合(EU)の薬剤耐性及び抗生物質消費量の最新データを公表
資料日付 2016年11月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月18日、最新の欧州連合(EU)の薬剤耐性データ及び抗生物質消費量データを公表し、抗生物質の最後の砦が崩れつつあることへの懸念を表明した。
 第9回欧州抗生物質啓発デー(European Antibiotic Awareness Day)に際し、ECDCは欧州の薬剤耐性及び抗生物質消費量の最新データを公表した。2015年のサーベイランスの結果、薬剤耐性は多くの細菌及び抗生物質において増加し続けていた。特に、欧州における肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)でのカルバペネム耐性率の平均は2012年の6.2%から2015年の8.1%に増加していた。そして、カルバペネム及びポリミキシン(コリスチンなど)への複合耐性についても時折報告があった。これら2つの抗生物質グループは、その他の利用可能な抗生物質に耐性をもつ細菌に感染した患者に対する最終治療手段として用いられるものであることから、最後の砦の抗生物質と考えられている。EU加盟の数か国では病院での抗生物質消費量が増加している一方で、EU加盟6か国では市中での抗生物質消費量は減少していた。
 ECDCのデータはまた、通常使用されている抗生物質に耐性である細菌の割合が欧州全域で増加し続けていることから、血流感染症並びに市中及び院内関連尿管感染症の感染原因として最も頻度の高い大腸菌(Escherichia coli)における耐性について細心の注意が必要であることを示している。対照的に、EU/欧州経済領域(EEA)では、2012~2015年の間にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の割合が顕著に減少した。この前向きな展開にも拘らず、MRSAは30か国中の8か国で25%を超える報告があったことから、依然として公衆衛生上の優先課題である。
 薬剤耐性政策概要、EUの薬剤耐性データ及び抗生物質消費データは以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/antibiotic-resistance-policy-briefing.pdf
http://ecdc.europa.eu/en/eaad/Documents/antibiotics-EARS-Net-summary-2016.pdf
http://ecdc.europa.eu/en/eaad/Documents/antibiotics-ESAC-Net%20Summary%202016.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1510&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2FPages%2Fhome%2Easpx