食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04590080301
タイトル 論文紹介:「マウスの成熟期での雄児動物の慢性疾患の指標における、カドミウム及び水銀の妊娠前後期及び同時投与の影響」
資料日付 2016年11月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(2016年11月4日電子版)に掲載された論文「マウスの成熟期での雄児動物の慢性疾患の指標における、カドミウム及び水銀の妊娠前後期及び同時投与の影響(Effects of Periconception Cadmium and Mercury Co-Administration to Mice on Indices of Chronic Disease in Male Offspring at Maturity)、著者C.Camsari(Laboratory of Mammalian Reproductive Biology and Genomics
, Michigan State University
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:重金属のカドミウム(Cd)及び水銀(Hg)への長期間に渡るばく露は、慢性疾患のリスクを増大させることが知られている。しかしながら、筆者らの知るところでは、妊娠前後期に開始したCd及びHgへのばく露については、今まで調べられていない。
 目的:成熟期での慢性疾患の指標における、発達初期のCd及びHgの同時投与の影響を調べた。
 方法:成体の雌CD1マウスに、受胎の4日前から及び4日後までの合計8日間、塩化カドミウム(CdCl2)及び塩化メチル水銀(CH3HgCl)を、各々0 mg/kg体重、0.125 mg/kg体重、0.5 mg/kg体重、2.0mg/kg体重の組み合わせで、皮下注射で投与した。不安様行動(anxiety-like behavior)、グルコースの恒常性、内分泌及びインスリン抵抗性の分子マーカー並びに臓器の重量を、雄児動物の成体で調べた。
 結果:対照群と比べて、投与した母親の雄児動物において、増加した不安様行動、グルコースの恒常性の損傷並びに増加した体重及び腹部の脂肪組織が見出された。Cd及びHgを2.0mg/kg体重投与した母親の雄児動物における、著しく増加した血清中のレプチン及びインスリン濃度並びにインスリン耐性の損傷は、インスリン抵抗性を示唆する。肝臓及び腹部の脂肪組織における、グルコース及び脂質の恒常性と関連している遺伝子であるGLUT4、IRS1、FASN、ACACA、FATP2、CD36及びG6PCのmRNA量の多さ並びに肝臓におけるIRS1のリン酸化の増加は、インスリン抵抗性の更なるエビデンスを提供した。
 結論:結果は、妊娠前後期に、児動物の発達初期の母親マウスへのCd及びHgの投与は、成体期の雄において、不安様行動並びにグルコース代謝及びインスリン抵抗性の変化と関連していた。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp481/