食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04580400508
タイトル スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)、報告書「飲食店のメニューにおける病原体の存在」を公表
資料日付 2016年10月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)は10月17日、報告書「飲食店のメニューにおける病原体の存在」を公表した。概要は以下の通り。
 バスク・クリナリー・センター(Basque Culinary Center:BCC)は、飲食店のメニューを読む消費者の手を介した交差汚染源としての、メニューに存在する細菌汚染を分析調査した。
 結果によると、飲食店のメニューは定期的に清浄・消毒されない場合、特定の食品媒介疾病の媒体となる可能性がある。
 本調査では、BCCの保管資料から強化紙、厚紙及びプラスチック製メニュー12件、またサン・セバスチャンの飲食施設数か所からのプラスチック製メニュー12件(紙製のメニューは見つけられなかった。)における、好気性微生物(特に大腸菌及び黄色ブドウ球菌)の存在を検出するため調査した。
 結果は、BCCの保管資料は保管期間が長いため、そのメニューに両病原体は存在しなかったが、飲食店のメニューには存在することを示した。(報告書本文より訳注:メニューにおいて)大腸菌は12時間以上、黄色ブドウ球菌は24時間以上生存可能であり、メニューからヒトの指頭の腹に移動することが可能である。
 給仕者や調理者と同様に客自身における衛生習慣の欠如も、調理器具等、メニュー、手及び食品の間の交差汚染の主な原因である。
 本調査は、手の洗浄は本問題を回避する基本であり、食品と接触する調理器具等だけでなくメニューの消毒・清浄も同様であると結論付けた。
 細菌の増殖に有利に働く水分が表面に留まるプラスチック製メニューで汚染がより多かったことから、専門家らは、メニューを提示する際、衛生的な素材として、プラスチックの代わりに紙を使用することを推奨する。これとは対照的に、紙上のインクの存在は基質への細菌の付着を低減する。また、紙のメニューはプラスチックより汚れが目立つため、より頻繁に取り換えられる。
 当該報告書(英文、5ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.omicsonline.org/open-access/pathogen-persistence-in-restaurant-menus-comparison-between-materials-jfmsh-1000104.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
情報源(報道) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
URL http://riesgos.elika.eus/presencia-patogenos-cartas-restaurantes/