食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04540040301 |
タイトル | 論文紹介:「米国のコメ及び水摂取による無機ヒ素ばく露の推定」 |
資料日付 | 2016年8月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Environmental Health Perspective(2016年8月19日電子版)に掲載された論文「米国のコメ及び水摂取による無機ヒ素ばく露の推定(Estimating Inorganic Arsenic Exposure from U.S. Rice and Total Water Intakes)、著者M.Mantha(Oak Ridge Institute for Science and Education Scholar , U.S. Environmental Protection Agency (U.S. EPA) , National Exposure Research Laboratory (NERL) , 米国)ら」の概要は以下のとおり。 背景:飲用水及び食物の摂取は、米国住民の非職業ばく露において、無機ヒ素の主なばく露経路と考えられる。飲料水中では、無機ヒ素はヒ素の基本的形態(primary form)で存在し、一方、食品基質(food matrices)中の毒性がそれほどではない(less toxic)ヒ素化合物と無機ヒ素を区別するため、摂食由来のヒ素の化学種を特定する技術を使用した。 目的:米国住民並びに民族及び年齢に基づく亜集団における、飲用水の摂取及びコメの摂食からの、無機ヒ素ばく露の分布を推定すること。 方法:飲用水中の無機ヒ素の分布は、第二回6年間のレビューデータセットの個々の水道水施設の無機ヒ素濃度に対応した住民で推定した。米国の消費者の摂食するコメ中の無機ヒ素濃度の分布を推定するため、米国の工場から収集した生産量に応じたコメ加工品54種類から、定量的希硝酸抽出化学種の特定(DNAS)及びin vitro消化管アッセイを使用して、それぞれ、upper bound値及び可給態成分値を得た。 毎日の飲用水摂取量及びコメ摂取量の分布は、米国食事摂取量調査(What We Eat in America:WWEIA)のデータを使用して調べた。 結果:これらのデータセットを使用した確率論的ヒトばく露摂取量シミュレーションモデル(SHEDS)では、全米国住民の飲用水及びコメ由来の平均無機ヒ素ばく露量は、それぞれ、4.2μg/日及び1.4μg/日と推定した。トライバルエリア、アジア及び太平洋沿岸の住民では、調理したコメ由来で最も高い平均一日無機ヒ素ばく露量2.8μg/日であった。これら集団の1歳から2歳の乳幼児の平均ばく露量は、0.104μg/kg体重/日であった。 結論:2ng/mlから3ng/mlの間の無機ヒ素を含む飲用水を毎日1.5L飲む平均的消費者は、トライバルエリア、アジア及び太平洋沿岸の消費者がコメ由来でばく露する量とほぼ同じ量の無機ヒ素にばく露している。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Environmental Health Perspective |
URL | http://ehp.niehs.nih.gov/ehp418/ |