食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04531420149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、カリウムの食事摂取基準に関する科学的意見書案について意見公募 |
資料日付 | 2016年7月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は7月13日、カリウム(potassium)の食事摂取基準(dietary reference values: DRVs)に関する科学的意見書案(69ページ)を公表し、2016年8月24日までの意見公募を開始した。概要は以下のとおり。 1. この意見書案では、成人、乳児・幼児、妊婦・授乳婦のカリウムのDRVsが提案されている。 2. EFSAは、利害関係者らから基準を満たして提出される全ての意見等を評価する予定である。これらの意見等は、EFSAの関連する科学パネルによって更に検討され、関連性が認められた場合には、考慮に入れられる。 3. 当該意見書案の抄録 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、カリウムのDRVsを算定する。 NDAパネルは、カリウム摂取量と血圧及び脳卒中との関係に基づき、カリウムのDRVsを算定することにした。NDAパネルは、欧州の成人集団において実施された複数の無作為化対照試験及び1件の観察コホート研究により、3 ,500mg(90mmol)/日のカリウム摂取量が成人の血圧に有益な効果があるという科学的根拠が示されていると考えた。更に、複数の観察コホート研究により、3 ,500mg/日未満のカリウム摂取量が脳卒中のリスクの高まりと関連しているという一貫した科学的根拠がある。利用可能なデータを、平均必要量(average requirement)の決定に用いることはできなかったが、目安量(adequate intake: AI※)の根拠として用いることができた。 3 ,500mg/日のカリウム摂取量が成人の人口集団にとって十分であると考えられ、成人男女について3 ,500mg/日のAIが提案された。乳児及び小児についてのAIsは、等比率(isometric scaling)及び成長係数を用いて、成人のAIから外挿法により推定された。生後7~11か月の乳児には、750mg(19mmol)/日のAIが設定された。小児には、800mg(20mmol)/日(1~3歳児)から3 ,500mg/日(15~17歳児)のAIsが設定された。 妊娠中のカリウム恒常性を維持する適応変化によって、胎児組織及び母体組織におけるカリウムの1日当たりの取込量を満たせることを考慮し、成人に設定したAIを妊婦に適用する。授乳婦については、母乳経由のカリウム損失量を補うために必要なカリウムの量が推定され、4 ,000mg(102mmol)/日のAIが提案された。 ※訳注:目安量は、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。 当該意見書案は、以下のURLから入手可能。 https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/consultation/160713.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/160713 |