食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04480320301
タイトル 論文紹介:「都市部の出生コホート研究におけるビスフェノールA(BPA)及び肥満」
資料日付 2016年5月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(2016年5月17日電子版)に掲載された論文「都市部の出生コホート研究におけるビスフェノールA(BPA)及び肥満(Bisphenol A and Adiposity in an Inner-City Birth Cohort)、著者L.A.Hoepner(Department of Environmental Health Sciences
, Mailman School of Public Health
, Columbia University
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:出生後早期の内分泌かく乱物質であるビスフェノールA(BPA)へのばく露は、肥満の発症に寄与している可能性がある。この問題についてのヒトの科学的根拠は限られている。
 目的:筆者らは、コロンビア小児環境保健センター(CCCEH)ニューヨーク市出生コホートにおける、子供の肥満度の測定に関連する出生前及び幼児期早期のBPAばく露を調べた。
 方法:スポット尿検体で、出生前の375検体、3歳時の408検体及び5歳時の518検体中のBPA量を測定した。幼児の身体計測及び生体インピーダンス法の結果には、5歳及び7歳時のBMIZスコア並びに7歳時の脂肪量指数(FMI)、体脂肪率(%BF)及び胴囲(WC)が含まれる。連続した及び3つのグループに分けたBPA量について多重線形回帰を使用してこれらの関連を評価した。
 結果:出生前の尿中BPA量は、7歳時のFMI(p値=0.04)、%BF(p値=0.04)及びWC(p値=0.01)と正の関連を示したが、BMIZスコア又は5歳時から7歳時間のBMIZスコアの変化と関連を示さなかった。FMIの結果には性差があった。幼児の尿中BPA量は、幼児の身体計測の結果との関連を示さなかった。
 結論:CCCEHの長期に渡る出生コホートの分析で、出生前の尿中BPA濃度とFMI、%BF及びWC間の関連を見出した。今回の結果は、出生前のBPAばく露が肥満の発症の起源(developmental origins)に寄与する可能性があることを示唆する。これらの知見は、BPAの広がりについての懸念をもたらしている、幾つかのこれまでの研究と合致している。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/ehp205/