食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04470340492
タイトル 台湾衛生福利部、「食用水素添加油の使用制限」を制定した旨公表
資料日付 2016年4月22日
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分類2 -
概要(記事)  台湾衛生福利部は4月22日、「食用水素添加油の使用制限」を制定した旨公表し、2018年7月1日から部分水素添加油(PHOs)を食品中に使用してはならないとした。加工過程で生成されるトランス脂肪酸は主に水素添加された植物油由来である。水素添加により脂質の分子構造が変化し、利点としては油の耐熱性や安定性が高まり、保存期限を延長することができるが、同時に部分水素添加によりトランス脂肪酸が生成される。研究調査によると、人工トランス脂肪酸の摂取量の制限は、冠状動脈疾患のリスクの低減に資する。また、食事からのトランス脂肪酸の摂取は主にPHOsの使用によるものであることを考慮し、米国食品医薬品庁(FDA)は2015年6月17日にPHOsをGRAS(Generally Recognized As Safe:一般に安全とみなされている)リストから削除し、今後はFDAが許可した食品を除いてPHOsを使用してはならないとする通知を公表した。同時に食品業者に対して3年間の調整期間を与えた。
 台湾衛生福利部は国民の健康を保護し、食品中に含まれる人工トランス脂肪酸による健康への危害を防止し、市民の食の安心を目的に、「食用水素添加油の使用制限」を制定し、2018年7月1日(製造日を基準とする)から食品中にPHOsを使用してはならない旨を規定した。
 「食用水素添加油の使用制限」の内容は以下のとおり。
1. 食用水素添加油には完全水素添加油(Fully hydrogenated oils、FHOs)及び不完全水素添加油(部分水素添加油ともいう、Partially hydrogenated oils、PHOs)が含まれる。FHOsとは水素添加処理され、完全に飽和又は完全な飽和に近い状態の、ヨウ素価が4以下の油脂を指し、食品に使用してよい。
2. PHOsとは水素添加処理されているが、完全な飽和に達していない状態の、ヨウ素価が4を上回る油脂を指し、食品に使用してはならない。
3. 施行日:2018年7月1日(製造日を基準とする)
 「食用水素添加油の使用制限」は以下のURLから入手可能。
http://www.fda.gov.tw/TC/newsContent.aspx?id=19820&chk=937ff156-1fb6-4add-b3f1-636e912a86a4#.Vx22Znlf1jo
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾衛生福利部
情報源(報道) 台湾衛生福利部
URL http://www.mohw.gov.tw/news/571854388