食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04460650149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ゼアラレノン(ZEN)及びモディファイド(modified)ZENに関するグループ健康ガイドライン値を設定することの妥当性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2016年4月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月5日、ゼアラレノン(ZEN)及びモディファイド(modified)ZENに関するグループ健康ガイドラインを設定することの妥当性に関する科学的意見書(2016年3月2日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAのフードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル(CONTAMパネル)が2011年に設定した、現在の耐容一日摂取量(TDI)0.25μg/kg体重/日は、豚におけるエストロゲン活性に基づいている。このTDIを変えるべき新たな研究は明らかにされていない。
 同定されているモディファイドZENは、第1相及び第2相代謝物である。第1相代謝物は、主として還元を通して形成され、第2相代謝物は、ZEN及びその第1相代謝物が、グルコース又は硫酸塩と(動物ではグルクロン酸と)結合することを通して形成される。
 モディファイドZENによる汚染に関するデータは少ないものの、それらによれば、モディファイドZENは、主に穀物ベースの食品に存在し、含有量はZENの数%~100%と幅があった。
 第1相代謝物の大部分でエストロゲン活性が見られ、その複合作用は相加的であると推測される。
 CONTAMパネルは、ZEN及びそのモディファイドZEN(第1相及び第2相代謝物)に関しては、ZEN等量で表現される場合のグループTDI、0.25μg/kg体重/日を設定するのは妥当であるとの結果を得た。
 in vivoでのエストロゲン作用強度の差異を考慮するために、個々の第1相代謝物には、それぞれのZEN代謝物のばく露推定に適用される、ZENに対する活性指数を割り当てた。ZENとその第1相代謝物の抱合体(第2相代謝物)は、それ自体にはエストロゲン活性はないが、開裂してZEN及びその第1相代謝物を放出すると推定された。これらの抱合体には、アグリコンと同じ相対活性指数が割り当てられた。
 現時点での評価に関する全般的な不確実性は高いと考えられる。モディファイドZENのどのリスクについても、過小評価と言うより、むしろ過大評価となると言えるであろう。
 モディファイドZENのエストロゲン活性、特に豚におけるα-ゼアラレノールに関する更なるデータが入手可能となれば、一部の不確実性要素は低減できる可能性がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4425.pdf