食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04430190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分フェンアミドンのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2016年2月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月22日、農薬有効成分フェンアミドン(fenamidone)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2016年2月5日承認、171ページ、doi:10.2903/j.efsa.2016.4406)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 本結論は、ばれいしょ及びトマトに対する殺菌剤としてのフェンアミドンの代表的用途の評価に基づいて出された。
2. 最初のレビュー(欧州委員会(EC)、2003b)で合意された許容一日摂取量(ADI)は、0.03mg/kg体重/日であった。急性参照用量(ARfD)は、設定されなかった。許容作業者ばく露量(AOEL)は、0.3mg/kg体重/日であった。(訳注:認可の)更新手続きの期間中において、専門家らの大半は、フェンアミドンの遺伝毒性の可能性に関する結論が出せなかったため、重要な懸念領域をもたらしており、フェンアミドンの参照値の設定を裏付けることはできないと考えた。欧州連合(EU)の報告担当加盟国(RMS)(訳注:チェコ共和国)は、同意しなかった。更新手続き中の再評価を考えると、フェンアミドンの遺伝毒性の可能性が最終的に排除された場合には、参照値の設定を再検討する必要がある。このためEFSAは、最初のレビューにおいて設定された参照値に基づいたリスク評価を行うことを推奨しない。
3. 植物及び地下水の代謝物RPA 412636の毒性試験等の利用可能な知見によって、この代謝物が親化合物と異なる毒性プロファイルを有していることが示された。この代謝物は、ハザード評価に基づき、関連する地下水代謝物とは考えられない。ラット90日間毒性試験から得た無毒性量(NOAEL)を根拠として、完全なデータパッケージの欠如を補うための不確実係数1
,000を適用し、特定の参照値が設定された。合意されたADIは、0.0064mg/kg体重/日である。このピアレビュー中に、ARfDの設定の必要性については議論されなかった。この代謝物に関する完全なデータセットがない場合において、EFSAは、保守的な(訳注:より安全側に立った) ARfDとして0.0064mg/kg体重(即ち、ADIと同じ値)を検討する。
4. 植物代謝物RPA 410193の毒性試験等の利用可能な知見によって、この代謝物と親化合物毒性プロファイルを適切に比較することはできなかった。ラット90日間毒性試験から得たNOAELを根拠として、完全なデータパッケージの欠如を補うための不確実係数1
,000を適用し、特定の参照値が設定された。合意されたADIは、0.0094mg/kg体重/日である。このピアレビュー中に、ARfDの設定の必要性については議論されなかった。この代謝物に関する完全なデータセットがない場合において、EFSAは、保守的なARfDとして0.0094mg/kg体重(即ち、ADIと同じ値)を検討する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4406.pdf