食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04400450450
タイトル Eurosurveillance:「2012年のオランダにおける二枚貝追跡調査から判明した2件の食品媒介性A型肝炎感染集団の国際的関連性」
資料日付 2016年1月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 21
, Issue 3
, 21 January 2016)に掲載された論文「2012年のオランダにおける二枚貝追跡調査から判明した2件の食品媒介性A型肝炎感染集団の国際的関連性(International linkage of two food-borne hepatitis A clusters through traceback of mussels
, the Netherlands
, 2012)、著者I Boxman(Food and Consumer Product Safety Authority (NVWA)
, オランダ)ら」の概要は以下のとおり。
 本報告はオランダにおける原因不明の食品媒介が疑われる2件の関連性の高いA型肝炎感染集団(一次症例総数9人)について開始された集団感染調査について記述するものである。2つの感染集団のA型肝炎ウイルス(HAV)遺伝子型IAシーケンスの相同性が極めて高く(459/460 nt)、以前には報告されていないものであった。
 食品アンケート及び症例対照研究から二枚貝の摂取が関連することが判明した。二枚貝の供給チェーンの分析から最も可能性の高い生産地が特定された。国際的な調査から、最初のオランダの集団感染開始の前に、この生産地付近で同一のHAVシーケンスによる患者集団が特定された。
 当該集団の可能性が最も高い感染源は、中米の流行地域から戻った1患者であるとみられた。また、疑われる二枚貝生産地付近では家庭からの処理下水が放出されており、家庭内集団感染が1件起きていた。注目すべきことに、当該地域の二枚貝は英国の別の1患者も摂取しており、オランダの2件目の集団と同一株が共有されていた。
 結論として、食品の媒介によってA型肝炎集団感染が非流行地域の少数の患者にも拡大していた。この関連性はシーケンス分析及び国際協力なしには気付かれずに終わるところであった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21356