食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04390330344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、ベルギーにおける2008~2013年の果物及び野菜の摂取による残留農薬成分へのばく露に関する意見書を発表
資料日付 2015年12月7日
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分類2 -
概要(記事)   ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は12月7日、ベルギーにおける2008~2013年の果物及び野菜の摂取による残留農薬成分へのばく露に関する意見書(フランス語、33ページ)を発表した。

 2008~2013年AFSCAは、400~500種の残留農薬について果物、野菜、穀類、その他の植物由来食品(紅茶など)の約11
,000検体を検査した。そのうち平均して95%は基準値を満たしていて、約30~40%の検体には残留農薬は全く検出されなかった。
 この検査結果を基に、多年にわたる生の果物及び野菜の摂取による残留農薬の摂取者への長期もしくは慢性ばく露が評価された。すべての入手可能なデータから検出の頻度及び代表性を基に34種の残留農薬を選択した。決定論的アプローチに従ってばく露量を評価した。本意見書では、選択された各々の残留農薬について、2008~2013年の国内の販売量及び国内で販売されている生の果物及び野菜中の検出頻度を組み合わせて、推定ばく露量の概要を示した。
 34種の農薬について成人(15歳以上)の平均ばく露量は毒性学的参照値、すなわち許容一日摂取量(ADI)より低い(大部分の残留農薬について100分の1にまで至る)。果物及び野菜を相対的に大量に摂取する者についても(すべての残留農薬を含むすべての食品の大部分を1人が毎日摂取したと仮定することになる際立った過剰摂取に相当する摂取の95.7パーセンタイル(97.5P)に基づいた場合)、大部分の残留農薬の推定ばく露量はADIと比較し10分の1~20分の1である。ジメトエートへのばく露量が最も多く、平均ばく露量及び97.5Pは各々ADIの10%、78%である。しかしジメトエートの慢性リスク評価のために提案された残留農薬の定義(総含有量は、ジメトエートの含有量及び代謝産物であるオメトエートの含有量の3倍の総量)と考え合わせて相対的に検出頻度が低いことから、これらの値は本意見書に述べられているようには断定できない。
 現在の化学的情報が不十分であることから、一つの食品中の複数の残留農薬による複合ばく露(加法作用、拮抗作用、相乗作用)による健康へのリスクは本意見書では検討されなかった。
 本意見書は2008~2013年の傾向、特に販売量、検出頻度、選択した農薬物質の推定暴露量についても言及した。しかし、観察期間が短いこと及び、国内だけでなく国外の製品を含む全体の検体は毎年同一ではないということから、推定暴露量は慎重に解釈するべきである。また、農薬物質の販売量と検出頻度及び残留農薬ばく露量の間にも直接的な相関はない。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
URL http://www.favv-afsca.fgov.be/comitescientifique/avis/_documents/AVIS18-2015_FR_DOSSIER2011-02.pdf