食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04390090475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、フランス南部に位置するアルミニウム工場(Alteo)のボーキサイト鉱石の加工による化学物質による地中海の汚染状態に関する科学的報告書を発表
資料日付 2015年12月23日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月23日、フランス南部に位置するアルミニウム工場(Alteo)のボーキサイト鉱石の加工に関連する化学物質による地中海の汚染状態に関する科学的報告書を発表した。
 Alteo工場のボーキサイト鉱石の加工に関連する化学物質による地中海の魚介類の汚染状況に関する調査で、2つの漁業区域(廃液の影響を受けた区域、廃液の影響を受けていない参照区域)の1800検体を分析した。魚介類について11種の化学元素(Al、As、Cd、Co、Cr、Hg、Mn、Ni、Pb、Ti、V)を検査した。
 総計で220件の平均値比較検査を実施した。そのうち154件の検査は筋肉について実施した。誤検出を防ぐためFDR(False Discovery Rate)分析を採用した。48件の比較検査結果で統計学的に有意差(筋肉及び肝臓)があり、そのうち35件は、廃液の影響を受けた区域が有意に汚染されていた。13件については影響を受けた区域に比べ参照区域がより汚染されていた。筋肉についてのみ言及すると、39件で有意差があり、29件は影響を受けた区域がより汚染されていた。
 Alteo工場のボーキサイト鉱石の加工に関連する廃液の主要成分、すなわちアルミニウム、バナジウム、チタンについては、有意差のあった筋肉に関する検査は、すべて廃液の影響を受けた区域がより汚染されていた。
 結論として、化学元素、魚の種類、魚の年齢による汚染の程度のばらつき、及び参照区域の設定による評価の困難さはあるが、Alteo工場の廃液の影響がある漁業区域においてより汚染されていたことが明らかになった。またANSESの調査によって、2区域で採取した様々な物質について地中海における明らかな汚染を示唆した。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/system/files/ERCA2015sa0107.pdf