食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04340470482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、生の蜂蜜の喫食のリスクについて情報提供
資料日付 2015年9月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは9月22日、生の蜂蜜の喫食のリスクについて情報提供した。中国国家食品薬品監督管理総局の情報によると、先ごろ中国の一部地域において未加工の生の蜂蜜の喫食により中毒死する事案が発生した。死因については現在も調査中だが、同局は念のため生の蜂蜜を喫食しないよう消費者に助言している。
 生の蜂蜜(raw honey)、巣入りの蜂蜜(comb honey)、野生バチの蜂蜜(wild honey)といった未加工蜂蜜製品は近年、大変人気がある。生の蜂蜜(ろ過、加熱又は低温殺菌をしていない蜂蜜)や野生ミツバチの蜂蜜は何かしら健康によいと考える消費者もいる。しかしながら、これら製品の喫食には一定のリスクがあることを消費者は留意しなければならない。
1. 蜂蜜には自然毒が含まれるかもしれない
 ミツバチは巣から数km離れた場所まで蜜を採集しに行くことができるため、蜂蜜の蜜源は往々にして多種多様の植物であり、有毒植物のこともある。仮に、ある時期における主な蜜源が有毒植物や有毒植物を吸った昆虫の肛門から排出された蜜露だった場合、この時期に生産された蜂蜜にはマッドハニー中毒を引き起こすグラヤノトキシンのような自然毒が大量に含まれる可能性がある。
 食用蜂蜜による中毒の症状は毒素の種類と量によって決まると考えられている。一般的に患者は悪心、嘔吐の症状を呈す。重症者は低血圧、ショック症状を呈し、更には死に至ることもある。蜂蜜生産業者は通常、大量の様々な蜂蜜を混合して加工処理を行うため毒素は希釈される。逆に、規模の小さい養蜂農家等が生産した生の蜂蜜や野生バチの蜂蜜は毒素を希釈する過程を全く経ていない可能性がある。
2. 生の蜂蜜にはアレルギー物質が含まれるかもしれない
 蜂蜜は加工・ろ過の過程で全ての又は大部分のごく小さな顆粒及び花粉が除去される。一方、未加工の生の蜂蜜は少量の花粉が含まれる可能性がある。文献には花粉を含む生の蜂蜜の喫食によりアレルギー反応を呈した事例が記載されている。アレルギー反応は軽い場合は口腔粘膜の痒みで、重症者はアレルギー性ショックを引き起こすこともある。このため、花粉に対してアレルギーのある人や季節性アレルギー(花粉症等)の重症者は生の蜂蜜喫食の潜在的リスクに対して一定の警戒をしなければならない。
3. 1歳以下の乳児は蜂蜜を喫食すべきではない(省略)
4. 市民への助言(省略)
5. 業界への助言(省略)
 プレスリリースの英語版は以下のURLから入手可能。
http://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fst/whatsnew_fst_The_Risks_of_Eating_Raw_Honey.html
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/whatsnew/whatsnew_fst/whatsnew_fst_The_Risks_of_Eating_Raw_Honey.html