食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04260210301
タイトル 論文紹介:「摂食由来及びオーガニック食品の選択による推定農薬ばく露量:アテローム性動脈硬化症の多民族研究(MESA)」
資料日付 2015年5月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives (Vol.123
,No.5
,pp.475~483
,2015年5月)に掲載された論文「摂食由来及びオーガニック食品の選択による推定農薬ばく露量:アテローム性動脈硬化症の多民族研究(MESA)(Estimating Pesticide Exposure from Dietary Intake and Organic Food Choices: The Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis (MESA))、著者C.L. Curl (Department of Environmental and Occupational Health Sciences
, University of Washington
, USA)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:米国住民の有機リン系農薬(OP)のばく露は、摂食由来が中心である。食事からのばく露の程度は、どの食品を食べるか及びオーガニック食品を選択するかといった、個人の決定に一部依存している。OPのばく露の大部分の研究は、短い半減期及びしばしば親化合物の特定を欠くことによって限られるため、尿中のバイオマーカーに頼っている。有害健康影響との関連の可能性を評価するために、個人のOPの長期間にわたる摂食由来のばく露の信頼できる推定手法が必要とされる。
 目的:アテローム性動脈硬化症の多民族研究(MESA)における4
,466人の参加者のうちで、14種類のOPの長期間にわたる摂食由来のばく露量を評価し、OPのばく露におけるオーガニック産物の摂食の影響を調べた。
 方法:個人レベルのばく露量は、特定の食品の標準的な摂食とそれら食品中のOPレベルを組み合わせて推定した。「通常の摂食」でオーガニック産物を稀にしか食べない又は食べたことがないと報告した参加者の一部集団に限った分析では、推定したばく露量を3つに分けたグループの尿中のジアルキルリン酸類(DAPs)量を評価した。2つ目の分析では、240人のオーガニック産物の摂食を、稀にしか食べない又は食べたことがない、時々食べる並びにしばしば又は常に食べるの3つのグループに分け、異なる自己報告したグループのDAPレベルを比べた。
 結果:通常の摂食者では、推定した摂食由来のOPの増加は、より高いDAP濃度と関連していた。また、DAP濃度は、常にオーガニック産物を摂食すると報告したグループで有意に低かった。
 結論:OPの長期間にわたる摂食由来のばく露量が摂食データから推定され、推定量はDAPの測定結果と一致した。常にオーガニック産物を摂食することは、より低いDAP濃度と関連していた。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL http://ehp.niehs.nih.gov/1408197/