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資料管理ID syu04230420450
タイトル Eurosurveillance:掲載論文「2010~2012年の豪州における地域発症型が優占するクロストリジウム・ディフィシルPCRリボタイプ244感染症の出現及び拡散」
資料日付 2015年3月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 20
, Issue 10
, 12 March 2015)に掲載された論文「2010~2012年の豪州における地域発症型が優占するクロストリジウム・ディフィシルPCRリボタイプ244感染症の出現及び拡散 (Emergence and spread of predominantly community-onset Clostridium difficile PCR ribotype 244 infection in Australia
, 2010 to 2012)、著者D.W. Eyre(University of Oxford
, 英国)ら」の概要は以下のとおり。
 ここでは、2011~2012年に豪州全域にわたって発生した、以前はまれであったリボタイプ244のClostridium difficile集団感染について記述する。西オーストラリア州では、患者25人のうち14人が市中感染に関連し、11人は65歳未満で、14人は救急/外来部門を受診し、14人は非三次医療病院/市中病院に入院した。全ゲノム塩基配列決定によって、リボタイプ244は、C.difficileの流行性のリボタイプ027と同じクレード由来であることが確認された。これは、リボタイプ027と同様に、A型毒素、B型毒素及び2成分の毒素を産生する。しかし、フルオロキノロンに感受性であり、数千ある一塩基変異はリボタイプ027とは明確に区別された。
 豪州全域からの集団感染分離株15株を塩基配列決定した。地理的に分離されているのにも関わらず、また地理的な小規模感染の証拠はないが、すべての株は遺伝子的に関連性が高いことから、一つの点汚染源、例えばフードチェーンに影響するようなものが存在するとみられる。リファレンスラボ株と比較したところ、米国及び英国の分離株と共通祖先をもつ集団感染株クローンであることがわかった。
 英国で得られた株は系統発生学的に我々の集団感染と関連性があった。この症例を追跡したところ、最近豪州から帰国していたことがわかった。我々のデータから、新たなC.difficile株が急激に拡大する可能性のある進行中の脅威であることが示された。アクティブ・サーベイランスによって新興の系統を特定し、制御する必要がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21059