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資料管理ID syu04150280149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、豚流行性下痢及び新興の豚デルタコロナウイルスに係る科学的意見書を公表
資料日付 2014年10月31日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月31日、豚流行性下痢及び新興の豚デルタコロナウイルスに係る科学的意見書を公表した(68ページ、2014年10月22日採択)。
 この10年間にアジアの数か国で多くの豚流行性下痢(PED)の集団発生が報告されている一方で、欧州連合(EU)では少数の加盟国でPED症例及び/又はPEDウイルス(PEDV)陽性動物の検出報告があるのみである。このアルファコロナウイルスは、2013年5月に米国で初めて報告され、その後国内に急激に広まり、米州の数か国で集団感染が報告された。
 最近のPEDV-EU分離株はPEDV-Am分離株と高度の配列同一性を有している。塩基配列によると、PEDVの多重変異体が欧州、米州、アジアで循環しているが、病原性及び抗原性での相違は目下のところ不明である。血清学的交差反応性が欧州のPEDV分離株と米州の分離株の間で起きていることが報告されているが、干渉効果に関するデータは得られていない。
 さまざまなPEDV分離株の影響を一国と他の国とで比較することは困難である。なぜならば、影響はその病原性ばかりではなく、防疫手法、農場経営、衛生状態、群の免疫度合によって異なるからである。しかしながら、未投薬の豚のPEDV感染の臨床兆候はいくつもの国で同様であり、未投薬の新生子豚の致死率は100%となっている。アジア及び米国で昨今報告されているPED集団発生の影響は欧州で発生したものに比べてより深刻とみられる。
 感染動物、糞便、飼料及び糞便汚染されたものが、農場間でPEDV伝播が報告された際の基質となっている。ある研究では、感染性のPEDVは、噴霧乾燥された豚の血清(SDPP)から検出されたとあるが、SDPP中の感染性のPEDVの起源については明らかではない。
 豚デルタコロナウイルス(PDCoV)が少数の国で報告されているが、検査はほとんどされていない。現在入手可能な知見を基に、PDCoVはPEDVに比べて影響は低いとみられる。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3877.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3877.htm