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資料管理ID syu04140760314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、各種オミクス手法(omics techniques)のレギュラトリー毒性学(regulatory toxicology)への適用可能性に関する国際ワークショップを開催した旨を公表
資料日付 2014年10月21日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は10月21日、各種オミクス手法(omics techniques)のレギュラトリー毒性学(regulatory toxicology)への適用可能性に関する国際ワークショップを開催した旨を公表した(BfR情報提供No.037/2014)。概要は以下のとおり。
 オミクス手法及び分子毒性学の発展は、大きな課題、新たな考え方、また、レギュラトリー毒性学に対する解決策の可能性を意味する。必然的に、中心となるテーマは、毒性学に関し明らかになった重要な諸問題に規制者が取組める方法に、オミクス手法を規制目的で用いることができるのか、いかに用いるべきかである。毒性学試験から得られる情報は増える可能性があり、動物実験の数は少なくなる可能性がある。その一方で、新たな手法により得られるデータは、妥当性及び適用性に関して専門家による入念な判断を必要とする。
 BfRは、レギュラトリー毒性学においてオミクス手法が、どの条件及びどの目的で採用され検証され得るかを話し合う機会として、専門家による国際ワークショップを企画した。このワークショップは、2014年10月9日~10日にベルリンで開催され、合計で10か国から、30人を超える専門家が参加した。データの質及び検証に関する要件、生物学的影響、オミクス手法の活用が可能なレギュラトリー毒性学の分野などについて話し合われた。
 オミクスという言葉は、複雑な生物検体を、全ゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム又はメタボロームに焦点を当てて分析することを意図した手法を意味する。オミクス手法は、生物検体のプールから生体分子の特徴を解明し、生体分子を定量化することができるという共通点のある多くのテクノロジーから成る。この手法は、10年以上にわたり実験毒性学に用いられてきた。また、毒性作用の機構解析や、種間又はin-vivo/in-vitroでの比較にも用いられている。
 オミクス手法及び分子毒性学の発展は、有害な作用がもたらされる経路の解明又は作用機序解析などの目的にオミクス手法の実施を検討している規制当局にとって、チャンスでもあり、課題でもある。
 オミクス手法は、主として、毒性物質のグループ分けや、感受性を有する部分集団の特定に寄与するであろう。また、実験研究の進め方が統合される中で、今後の実験研究の優先順位付けにも活用が可能である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/omics-methods-in-regulatory-toxicology-experts-discussed-poddibility-of-application.pdf