食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04140470475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、海洋性の貝を汚染する藻類由来下痢性貝毒(脂溶性貝毒)の汚染リスクを有する区域と期間の決定方法に関する報告書を発表 |
資料日付 | 2014年10月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は10月6日、海洋性の貝を汚染する藻類由来下痢性貝毒(脂溶性貝毒)の汚染危険区域と汚染危険期間の決定方法に関する報告書を発表した。 海洋開発研究所(Ifremer)は、植物プランクトン・藻毒サーベイランス・ネットワーク(REPHY)を通して二枚貝の採捕区域での検査を実施している。検査方法に関する技術書は毎年見直されている。 1.検査について 二枚貝中の藻類由来貝毒の検査は、規則(EC)No.854/2004で下記の調査が規定されている。 ・有毒プランクトンの種類、生息数と地理的な分布の変化を調べるための海水の定期的な採取。二枚貝への貝毒の蓄積が疑われる結果は集中的なサンプル採取で追跡をするべきである。 ・有毒プランクトンの生息区域に棲む汚染されやすい二枚貝についての定期的な貝毒の検査。 2.観測データの解析について 2010~2013年の観測データについて統計学的解析を行い、リスク期間を決定する現在のシステムの有効性評価、現在のシステムの改良の可能性について検討した。結論は以下のとおり。 現在行われている汚染リスクを有する区域及び期間の決定方法(3年間の観測期間において規定濃度上限値を超える結果が1回生じた)は、感度、特異性の面で限界がある。ベイズの定理(*)によるアプローチが推奨された。このアプローチはより多くの状況を検討することができ、現在の危険時期の決定システムと同程度の成果がある。この方法は、各々の「区域・時期」の結果について規定限界をこえる可能性を評価する。 この新たなシステムは現在のシステムより厳密であり摂取者の安全をより高めることができる。 (*)ベイズの定理:確率の考え方の一つ。ある事象がおきた後に別の事象がおこった時の確率(事後確率)の変化を求めることができる。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/sites/default/files/documents/ERCA2012sa0272.pdf |