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資料管理ID syu04140400470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、トルコで中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)輸入症例が確認され、疫学情報を更新
資料日付 2014年10月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は10月22日、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)輸入症例がトルコで確認され、疫学情報を更新した。
1.トルコ保健省は10月18日、サウジアラビアで労働するトルコ国民が10月11日に死亡し、それがMERS-CoV感染が確認された10日後のことであったことを報告した。当該症例は10月10日にトルコへ帰国していた。機内では有症状態にあったと推測されることから、地元の保健当局は接触歴を追跡調査している。
2.2014年10月21日時点で、全世界でのMERS-CoVの検査確認患者数は906人、このうち361人が死亡している。患者の大半は中東で発生している。9月1日から10月21日までに、サウジアラビアで29人、うち15人がタイフ(Taif)で発生している。24人が男性、そのうちの20人が40歳以上であった。29人中の20人は併存疾患があった。医療従事者は4人だった。数人がラクダを含む動物と接触しており、ラクダの乳を飲んだ人もいた。サウジアラビア保健省は10月20日、Taifでの、特に透析部門における集団感染防止措置の実施を発表した。
3.10月21日現在の患者数内訳は以下のとおり。
 中東10か国883人(うちサウジアラビア771人)、欧州9か国14人、その他5か国7人(うち米国2人)                                                  中東以外で報告された患者は全員、中東への最近の渡航歴があるか、中東から渡航した感染者との接触歴がある。
4.結論
(1)2014年7~8月に比べて9~10月は患者がわずかに多く発生している。このパターンは、2012年及び2013年にも観察されている。依然としてMERS-CoV感染者の大部分がアラビア半島、特にサウジアラビアから報告されており、患者全員が集団感染発生地と疫学的関連性を持っている。
(2)2012年及び2013年に観察されたパターンによれば、今後さらに感染者が増加するかもしれない。
(3)最近オーストリアとトルコで輸入症例が出たことについては不測の事態ではないため、疫学上の重大な変化はみられない。EUへのMERS-CoVの輸入症例の可能性は今でも存在する。しかし、欧州でのヒトからヒトへの感染の持続は、依然として大変低い状態にある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&ID=1093