食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04130400475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、食品総局(DGAI)から諮問を受け、海に生息する貝類を汚染する藻類由来の脂溶性毒への警戒措置に関する報告書を発表
資料日付 2014年10月6日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は食品総局(DGAI)から諮問を受け、海に生息する貝類を汚染する藻類由来の脂溶性毒への警戒措置に関する報告書を発表した。
1.警戒措置は下記事項を目的としている。
・フランスに生息する藻類由来の脂溶性貝毒うち、既知で規制対象外の毒、未知の毒(既知の藻類の毒の新しい類似体を含む)を見つけること。
・有毒な植物プランクトンの生息していない場所で、汚染の危険がない時期に定期的な追跡調査を実施すること。
2.調査方法は下記のとおり。
 貝類のサンプルについては、貝肉全体と中腸腺の化学分析(LC-MS/MS)、生物分析(消化腺のマウスバイオアッセイ)を実施した。貝類の養殖区域の植物プランクトンの追跡調査については海水の採取を実施した。
3.結果は下記のとおり。
 マウスバイオアッセイでの陽性結果(3匹のマウスにサンプルを腹腔内注射し24時間後2匹もしくは3匹のマウスが死亡)は、化学分析(LC-MS/MS)で測定された藻類由来の脂溶性貝毒の量では説明がつかず、結果が一致しない場合がある。
 既知の藻類由来の脂溶性貝毒ではマウスの死亡が説明できない場合がある。
4.結論は下記のとおり。
 マウスバイオアッセイは化学分析の対象とならない毒の検出のための唯一の総括的な毒性検査方法である。フランスに生息する貝類の藻類由来の脂溶性貝毒(ヨーロッパで規制対象外)と未知の藻類由来の脂溶性貝毒(規制されている毒の新たな類似体を含む)の存在を明らかにするために、現在実施されている警戒措置は続行されるべきである。
訳注:脂溶性貝毒は下痢性貝毒ともいう
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/sites/default/files/documents/ERCA2012sa0196.pdf