食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04110570475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、リステリア制御目的での動物由来食品へのファージの使用について意見書を発表 |
資料日付 | 2014年9月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は9月10日、リステリア制御のための動物由来食品へのファージの使用についてフランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)及びフランス農業水産省食品総局(DGCL)から諮問を受け、意見書(10ページ)を発表した。概要は以下の通り。 食品中の生物学的リスク評価専門委員会(CES BIORISK)は下記項目について評価結果を出した。 1. 試験が実施されたチーズ及び他の動物由来食品でのリステリア除菌のためのファージLISTEX P100の有効性は? 試験を実施した食品について有効性が証明された。有効性はファージ濃度とファージ接種の段階によって異なる。 2. 製造者に推奨された条件でファージを使用すると、適正衛生規範の補助という面で、リステリアによるリスクの補助的抑制方法となるのか? P100の使用は食品中のリステリア管理策の補助となりうるが、食品製造環境や食品の再汚染の場合はその限りでない。適正衛生規範やHACCPの補助となるかもしれないが、それによって、食品寿命が長くなったり、リステリアに汚染された食品が完全に除菌された状態になるというものではない。 3. 加工食品中のファージの作用を抑える要因は何か? 食品中の自由水含量、ファージが自由であるか吸収された状態であるかがファージの作用に影響を与える。P100ファージは、食品加工後にリステリアに再汚染された場合、食品基質中に吸収された状態では効果がなかった。 4. リステリアが制御されていない現象 (例えば、細菌が病原性を獲得しているなど)において、このファージは遺伝物質の媒介となり得るか? データ全体を見ると、食品基質中ではその可能性は起こり難いとみられる。しかし、食品工場が至近距離にある環境や、宿主又は下水を通じて環境中に放出された場合は可能性がないことはない。 5.ファージの特異性が維持され、非病原性が永続するという保証はあるのか? このファージP 100はリステリアの他のファージと同様に種特異的である。いかなるファージもヒトに感染したことは一度もなく、ヒトのゲノムにファージの塩基配列は認められなかった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/sites/default/files/documents/BIORISK2013sa0111.pdf |