食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04100480475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、モロッコ産ミニトマトの摂取と中毒症の関連性について科学報告書を公表
資料日付 2014年8月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は8月4日、保健総局(DGS)から、モロッコ産ミニトマトの摂取と中毒症の関連性について、科学技術支援の要請を2014年5月6日に受け、科学報告書を発表した。(13ページ、2014年7月4日付け)
 2014年1月より26人のモロッコ産ミニトマト摂取による中毒症患者がフランス国内で報告された。摂取後直ちに(5~30分後)消化器系に症状が現れたが、継続時間は短く、重篤な症状はなかった。患者は味に不快感と渋みを感じた。
 ノンターゲット化学分析、ソラニンと他のグリコアルカロイドの検出分析、及び食物に関連する物理的・化学的リスクについて文献調査を行った。調査は果物に存在するグリコアルカロイド類、冷媒、農薬について行った。
 これまでに報告されている冷媒による食中毒の症状は今回症状と当てはまらない。また今回と同様の症状を示す農薬については残留農薬基準を満たしていることから、冷媒、農薬が原因である可能性は低い。グリコアルカロイド類については、農地や輸送の環境、摂取時のトマトの成熟度、ミニトマトの品種によってはトマト中のグリコアルカロイド、アルカロイドの濃度が高くなる可能性がある。
 今回の中毒症の原因となったミニトマトのロットのサンプル中にアルカロイドの一種であるルビジェルビンが認められた。ルビジェルビンは一般的にはシュロソウに含まれており、急性の消化器症状を引き起こしうるとの報告がある。ルビジェルビンはトマトに含まれているとの報告はない。
 今回の調査結果からグリコアルカロイドやアルカロイドが関連しているという推定が妥当と思われ、問題のミニトマトのロット中のルビジェルビンの存在の確認とその濃度測定を行うことが適切である。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/sites/default/files/documents/ERCA2014sa0115.pdf