食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04080710149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、メチル水銀への暴露に係る健康リスクと関連させた水産物(魚類及び貝類)摂取の健康便益に関する科学的意見書を公表
資料日付 2014年7月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月14日、メチル水銀(methylmercury)への暴露に係る健康リスクと関連させた水産物(魚類及び貝類)摂取の健康便益に関する科学的意見書(2014年6月27日採択、80ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 魚介類又は水産物の摂取に関連する有益物質(例えば、n-3系長鎖多価不飽和脂肪酸類のような栄養素)及び汚染物質のメチル水銀に係るリスクと便益に取り組むようにとの欧州委員会(EC)からの要請を受け、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、メチル水銀への暴露に係る健康リスクと関連させた水産物摂取の健康便益に関する科学的意見書を出すよう依頼された。
2. 本意見書において、NDAパネルは、(1)欧州の食事における水産物の役割を検討し、(2)水産物摂取のリスクと便益に関する国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同専門家会議によって特定され、及び/又は食品中の水銀及びメチル水銀の存在に係るリスク評価においてEFSAの「汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)によって特定された、評価に関連する健康アウトカムと地域住民のサブグループに関して水産物摂取の有益効果を評価した。これらの中には、(1)小児の神経発達の機能的アウトカムに対する妊娠中の水産物摂取の影響、(2)成人における心血管疾患リスクに対する水産物摂取の影響が含まれる。
3.妊娠中における 週1~2食程度の水産物摂取及び週3~4食以内の水産物摂取は、水産物の無摂取と比較し、小児における神経発達のより良好な機能的アウトカムに関連づけられるとNDAパネルは結論づけた。このような摂取量は、成人における冠状動脈性心臓疾患による死亡リスクの低下にも関連づけられており、また、検討した欧州のほとんどの国における水産物の現在の摂取量及び推奨摂取量と一致する。これらの関連性は、水産物自体に当てはまり、水産物に含まれている栄養素及び非栄養素(メチル水銀のような汚染物質を含む)の有益効果や有害影響が含まれる。水産物をより多く摂取することによる、神経発達のアウトカムに対する付加的な便益や冠状動脈性心臓疾患による死亡リスクに対する便益は予見されない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3761.pdf