食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04070420160 |
タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、英国の食中毒に関する調査研究を公表 |
資料日付 | 2014年6月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は6月26日、英国の食中毒に関する調査研究を公表した。概要は以下のとおり。 この最新の研究は、英国において毎年どの位の人が食中毒に罹っているか、ある食品が原因となった食中毒事例はどの程度あるかに関する最も詳細なイメージを提供している。 FSAは最近、カンピロバクター対策を見直した。多くの国民の病気を予防する策を見出すために、産業界と協力してこれを推進していかなければならない。 食中毒患者に関しては、公式データは重症例のみが報告されているため、問題の深刻さが大幅に過小評価されている。したがって、本研究の結論は重要性を帯びている。この調査研究で得られたデータは、公式統計と相まって、実際の食中毒による疾病負荷に関する前回の予測精度を改善している。これにより、英国における食中毒の数を減らす努力対象を絞り込む一助となろう。 この調査研究は、2009年の感染性腸疾患(IID2)調査を発展させ、英国における食中毒による疾病負荷と原因食品の食中毒への寄与度を把握するために行われた(研究期間2011年4月~2012年3月)。主要な結論は以下のとおりである。 1)既知の病原体が原因の食中毒患者は年間50万人を超えると推定される。もしこれに未知の病原体が原因の食中毒患者を含めた場合には、この数字は2倍以上となるであろう。 2)最も多い食中毒病原体はカンピロバクターで、毎年推定28万人の患者が発生していた。 3)次いでウエルシュ菌(推定80 ,000人)、ノロウイルス(推定74 ,000人)の順であった。 4)入院患者数が最も多い病原体はサルモネラ属菌であった(毎年約2 ,500人)。 5)家きん肉は、大部分の食中毒患者と関連性がある食品であった(毎年推定24万4千人)。 6)家きん肉に次いで、野菜、果実、ナッツ及び種子などの農作物が原因の食中毒の患者数は2番目に多かった(推定48 ,000人)。牛肉及びめん羊肉は第3位であった(推定43 ,000人)。 毎年の約50万人の食中毒患者については、13種類の特定病原体が原因であることが確認できた。しかし、毎年1 ,000万人のIID患者については原因病原体を特定できていない。これらの患者について同様に原因食品を特定できたならば、毎年の患者総数は100万人を超えるであろう。 最新の報告書「社会におけるIID研究(その2):英国における食中毒の比率の解明及び原因食品ごとの考察」(171ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.foodbase.org.uk//admintools/reportdocuments/866-1-1609_IID2_extension_report_-_FINAL_25_March_2014.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
URL | http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2014/jun/foodpoisoning |