食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04040970149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ヨウ素の食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2014年5月7日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月7日、ヨウ素(iodine)の食事摂取基準に関する科学的意見書(2014年4月10日採択、57ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、ヨウ素の目安量(Adequate Intake: AI) (※訳注)として提示する食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)を算定した。ヨウ素は、甲状腺ホルモン類の合成に必須である。ヨウ素は、これらのホルモン類を介し、エネルギー産生代謝及びその他多くの生理学的プロセスにおける重要な役割を有している。ヨウ素欠乏は、一般集団における甲状腺腫や甲状腺機能低下症の発生頻度の増加と関連している。
2. このヨウ素のAIは、尿中ヨウ素濃度が約100μg/Lを超えると甲状腺腫の罹患率が最も低いことを示す、欧州の学齢児童に対する大規模な疫学調査を根拠としている。この調査から、学齢児童の十分なヨウ素摂取量を示す閾値として100μg/L以上という尿中ヨウ素濃度が容認された。他の年齢群についての同様の適したデータがないため、この閾値を成人、乳児及び幼児にも適用することを提案する。
3. 尿量及びヨウ素の吸収率92%を考慮に入れ、成人のAIとして150μg/日を提案する。生後7~11か月の乳児及び小児のAIsは、70μg/日~130μg/日の範囲である。母体の甲状腺ホルモン生産量の増加並びに胎児、胎盤及び羊水によるヨウ素の取り込み分を補充する必要性を考慮に入れ、妊婦のAIとして200μg/日を提案する。授乳婦について提案しているAIの200μg/日には、妊娠前の十分なヨウ素の状態を条件にヨウ素の体内貯蔵量の多いことが考慮に入れられており、授乳婦におけるヨウ素のAIの算定において、母乳中に分泌されるヨウ素のすべてを補完する正当な理由はないと考えられる。
 ※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3660.pdf