食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04020490208 |
タイトル | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、フードサーベイランスニュース4月号で「シアン産生性配糖体の調査及びリスク評価」を公表 |
資料日付 | 2014年4月17日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は4月17日、フードサーベイランスニュース4月号で「シアン産生性配糖体の調査及びリスク評価」を公表した。概要は以下のとおり。 シアン産生性配糖体は、さまざまな植物ベースの食品中に存在し消費者にリスクをもたらす可能性がある。FSANZ及びニュージーランド第一次産業省(NZ MPI)は、2010~13年に豪州の州及び準州と協議でシアン産生性配糖体を含む食品の調査を行った。 1.主な調査結果 植物ベースの食品の約300検体が採集され、分析された。豪州及びニュージーランドのさまざまな植物ベースの食品中のシアン産生性配糖体(青酸又はHCNとして測定)は、科学文献で報告されている濃度と同程度又はそれよりも低い濃度で含んでいることが調査によって確認された。生の皮付き杏仁は、分析された他の全ての食品よりも実質的に高濃度のHCNを含んでいた。また、調査から、分析された食品中で検出されたHCNレベルは、2検体を除く全てにおいて、HCN(規制値が存在する場合)の規制値の範囲内であったことを確認した。キャッサバの根の1検体は、「甘いキャッサバ(sweet cassava)」(豪州及びニュージーランドにおいて販売が許可されたキャッサバの一種)向け基準を満たさず、HCN濃度が50mgHCN / kgを超えていた。アプリコットネクターの1検体は、ストーンフルーツジュースで許可された5mgHCN/kgの現在の最大濃度(ML)を守っていなかった。適切であると考えられるので、これらの検体は、追跡のために関連執行機関に報告された。 2.リスク評価 シアン産生性配糖体の毒性は、急性シアン化物中毒を引き起こす可能性があり、いくつかの慢性疾患とも関連している。リスク評価は、本調査において検出されたレベルのシアン産生性配糖体を含む食品の摂取と関連して公衆衛生及び安全性の問題があるかどうかを判断するために行われた。リスク評価によって、皮付き及び皮のない生の杏仁(apricot kernels)の摂取が、オーストラリア人及びニュージーランド人にとって急性の公衆衛生及び安全性のリスクとなることを確認した。従来からHCNと関連したリスクが高いと考えられている食品のキャッサバの根及びタケノコであるが、その摂取との関連で、消費者にとって感知できるほどの公衆衛生及び安全性のリスクはなかった。 3.FSANZは、どのようにその問題に対処しているか? FSANZは、提案P1016(杏仁及び他の食品中のシアン化水素酸)を準備している。この提案は、今回の調査及びリスク評価の結果として特定されたリスクを管理するための選択肢を検討することである。 「豪州・ニュージーランドにおける植物ベースの食品中のシアン産生性配糖体の調査2010~13年」報告は以下のURLから入手可能。 http://www.foodstandards.gov.au/science/monitoring/surveillance/Documents/FINAL%20report%20on%20survey%20of%20cyanogenic%20glycosides%20in%20plant-based%20foods.pdf |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/science/monitoring/surveillance/Pages/Combined-survey-and-risk-assessment-for-cyanogenic-glycosides.aspx |