食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04010350149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2012年のヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性に関する欧州連合総括報告書を公表
資料日付 2014年3月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月25日、2012年のヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性に関する欧州連合総括報告書を公表した(336ページ、2014年2月24日承認)。
 2012年の人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性データが欧州連合(EU)加盟国26か国から提出され、EFSA及びECDCによって分析された。ヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症サルモネラ属菌及びカンピロバクター分離株における耐性、指標菌である大腸菌における耐性、並びに動物及び食品におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌のデータが取り上げられた。ヒト分離株における耐性は主に臨床的ブレイクポイントを用いて解釈され、動物及び食品分離株での耐性は疫学的カットオフ値を用いて評価された。
 耐性はヒト、動物及び食品からの分離株に普通にみられたが、加盟国間で耐性に顕著な差異が現れていた。ヒトからのサルモネラ分離株では、アンピシリン、スルフォンアミド、テトラサイクリンに高い耐性が見られた一方、第三世代セファロスポリン及びフルオロキノロンへの耐性は低く維持されていた。鶏、豚、牛及びそれらの肉からのサルモネラ属菌及び大腸菌の分離株ではアンピシリン、テトラサイクリン、スルフォンアミドへの耐性は普通にみられ、第三世代セファロスポリンへの耐性は概して低かった。 (フルオロ)キノロンに高度~より高度に耐性が観察されたのは、七面鳥、鶏及び鶏肉からのサルモネラ属菌分離株であった。
 ヒトからのカンピロバクター分離株では、アンピシリン、シプロフロキサシン、ナリジクス酸、テトラサイクリンへの耐性が高く、一方エリスロマイシンへの耐性は低度~中等度であった。シプロフロキサシン、ナリジクス酸、テトラサイクリンに高度~極めて高度に耐性がみられたのは、鶏、鶏肉、豚、牛からのカンピロバクター分離株であったが、これらはエリスロマイシン、ゲンタマイシンに対する耐性はかなり低かった。いくつかの加盟国では、ヒト、肉用若鶏、豚からのカンピロバクター分離株のシプロフロキサシン耐性が増加する傾向がみられた。
 極めて重要な抗菌性物質(シプロフロキサシン及びセフォタキシム)への多剤耐性及び共耐性が、ヒト及び動物のサルモネラ属菌のわずかな分離株にみられた。そして、初めてサルモネラ属菌血清型での多剤耐性パターンが観察された。動物分離株では、極めて重要な抗菌性物質への共耐性を示すものはほとんどなかった。サルモネラ属菌血清型(主にKentucky、Infantis)に属する動物からの少数の分離株が、シプロフロキサシンに高い耐性を示した。
 当該総括報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/antimicrobial-resistance-in-zoonotic-and-indicator-bacteria-summary-report-2012.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3590.htm