食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03920880149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、マンガンの食事摂取基準に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年11月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月4日、マンガン(manganese)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2013年10月10日採択、44ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、マンガンのDRVsを算定した。マンガンは、食事を経由して摂取する必須ミネラルであり、アミノ酸、脂質及び炭水化物の代謝に関与している多数の金属酵素の構成成分である。特定のマンガン欠乏症がヒトにおいて記述されたことはない。人体は、腸管内におけるマンガンの吸収効率及び胆汁経由の排泄量の両方を制御することによって、広い範囲のマンガン摂取量に適応することができる。
2. マンガンの摂取量又は状態について確かな且つ妥当性が確認されているバイオマーカーは存在せず、また、マンガンのDRVsを算出するための、健康関連アウトカム(訳注:結果として起こりうる健康に関連した事象)と比較したマンガン摂取量に関するデータも利用可能ではない。利用可能な科学的根拠が、マンガンの平均必要量(average requirement)又は集団別参照摂取量(population reference intake)を算定するには不十分であるため、マンガンの目安量(Adequate Intake: AI)を提案する。
3. 欧州連合(EU)域内の成人におけるマンガンの平均摂取量は、約3mg/日である。また、2.5mg/日を超えるマンガン摂取量で、零平衡又は正平衡が一貫して観察されている。成人(妊婦及び授乳婦を含む)におけるマンガンのAIとして、3mg/日を提案する。生後7~11か月の乳児におけるマンガンのAIとして、この年齢層にとって十分と思われる広い範囲のマンガン摂取量を反映した0.02~0.5mg/日を提案する。小児及び青年におけるマンガンのAIは、成人のAIからの外挿法(等尺測定及び各年齢層の基準体重を用いている)に基づいている。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.23/2013(2013.11.13)P7
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3419.pdf