食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03870160149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品接触材料に使用されるカーノバクテリウム マルタロマティカム及び酸性フクシン系の流通温度管理表示システムの安全性の評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年8月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月25日、食品接触材料に使用されるカーノバクテリウム マルタロマティカム(Carnobacterium maltaromaticum)及び酸性フクシン系の流通温度管理表示システムの安全性の評価に関する科学的意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品接触材料、酵素、香料及び加工助剤に関する科学パネル」(CEFパネル)の科学的意見書は、冷蔵食品の包装材の流通温度管理表示(TTI:time-temperature indicator)システムとして使用する、カーノバクテリウム マルタロマティカム及び色の変化の指示薬である酸性フクシン(CAS No.3244-88-0)に基づくシステムの安全性の評価を取り上げる。微生物、指示薬及び栄養培地が、食品の包装材の外側に接着した多層から成るプラスチック製の小袋中に包含される。酸性フクシンを除いて、このシステムの全ての成分は、食品添加物、食品着色剤又は新食品成分、又は食用たんぱく質の酵素分解物及び酵母の食用の抽出物として、認可されている。
 酸性フクシンの特定移行量は、7×10の-9乗mg/kg食品未満と推定した。酸性フクシンは、細菌の復帰突然変異試験で陽性反応を示し、in vitroの小核試験で陰性反応であった。in vivoの試験結果がないので、酸性フクシンの遺伝毒性の可能性は無視できない。
 しかしながら、CEFパネルは、食品接触材料と接触するプラスチック製の小袋の層は、酸性フクシンを含むいかなる内容物の放出を妨げる障壁として機能すること及び小袋は包装材の外層に留まり、食品と接触しないことに留意した。
 このように、意図した使用条件下では、包装された食品の摂食から、このシステムの成分の暴露は予想されない。したがって、CEFパネルは、カーノバクテリウム マルタロマティカム及び酸性フクシンから成る、インテリジェントシステムの物質が、プラスチック製の小袋中で使用され、このシステムから食品へのいかなる移行も妨げられ、冷蔵食品の包装の外側に留まる場合は、消費者に安全性の懸念を引き起こさないと結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3307.htm